山のトイレ事情は深刻である。
 
「高冷地の為汚物は分解されません。トイレットペーパーは便器に捨てずに外付けの箱の中に捨てるべし。」
「分解されない汚物は貯まるとヘリで下界に降ろします。お金がかかるので宿泊者以外は使用料１００円を払うべし。」
「山では水も貴重な資源です。水洗トイレじゃなくても我が儘を言わず平然と構えるべし！」
山のトイレにはアンモニアの刺激臭で眼を開けていられないほどの強者もいる。昨今の山ブームに於いて汲み取り式のトイレなんぞ使ったことのない山ガール達にとっても悩みのタネの一つであろう。

山オンナのトイレシュランとは、筆者である山暦５年目の「あたい」が訪れた山に設置されているトイレについて１１段階評価で☆を付けていく一大プロジェクトなのである！

８点　　☆☆☆☆☆
７点　　☆☆☆☆
６点　　☆☆☆
５点　　☆☆
４点　　☆
３点　　なし
２点　　★
１点　　★★
０点　　★★★
−１点　★★★★
−２点　★★★★★

【評価基準】
☆ トイレットペーパー完備　＋１点
☆ 扉の鍵が壊れていない　＋１点
☆ 便器が汚れていない　＋１点
☆ 虫がいない　＋１点
☆ 山のトイレの基本を超えている！　＋１点
☆ トイレに対しての工夫があるか　＋１点
☆ 臭いについて
・ 居られないほど悪臭が酷く我慢できない　−２点
・ 山のトイレだしこれくらいの臭いはしょうがない　−１点
・ やや臭う　０点
・ 信じられない！無臭！　＋１点
・ どうなってるの！？ていうかむしろいい香り！！　＋２点　
以上−２点から８点まで点数を付けていき評価していく。


「山と便器」第一回
【南岳小屋の外に設置されているトイレ】


評価：☆☆☆☆
使用日：２００８年９月１４日　（２０１１年７月１６日再訪）
北アルプスは大キレット（※１）の出発点もしくは終着点として登山者の疲れた体を癒やしてくれる南岳小屋の外に設置されたトイレ。
筆者はあまりもこのトイレの居心地の良さに、トイレ使用料を５００円も奮発した程である。
（※１）大キレット（だいきれっと）は、長野県の南岳と北穂高岳の間にあるＶ字状に切れ込んだ岩稜帯。国内一般登山ルートとして今なお最高難度のルートの一つ。高校の山岳系の部活などが行ってはいけないルートとして指定している県もある。（ウィキペディアより抜粋）
 
☆ トイレットペーパー完備　＋１点
☆ 扉の鍵が壊れていない　＋１点
☆ 便器が汚れていない　＋１点
☆ 虫がいない　＋１点
☆ 山のトイレの基本を超越している　＋１点　（説明１）
☆ トイレに対しての工夫があるか　＋１点　（説明２）
☆ 臭いについて　　　信じられない！無臭！　＋１点
計７点

説明１：トイレットペーパーを便器の中に捨てていいという点
説明２：便器の中におがくずが詰まっており、その中にいる微生物がし尿を分解するため臭いを抑えているという点


いや〜トイレって本当にいいものですね。
 

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