いったん海外に行くと、できる限り日本のことは考えずに現地に溶け込もうと、まず考えます。でも、やはり母国のことが目に入ってくれば気になってしまうものです。

海外で日本というと、昔はサムライ、キモノ、スシ・・・でも今、最もメジャーなのは「マンガ」。パリの書店で見たマンガコーナーには、ヨーロッパの他国よりもはるかに多い『ドラゴンボール』『NARUTO』等の日本のマンガがフランス語版となってズラリと並んでいました。そして、手にとって“立ち読み”するフランス人を多数目撃。また、毎年6月に行われるイベント JAPAN EXPO は、大変な人出だそう。また『ジュンク堂書店』『ブックオフ』もパリにあります。

とはいえ、日本とフランス、なかなか距離が離れているだけに「えっ?」と思わず絶句した“日本”も。たとえば、フランスでメジャーな『カルフール』で売っていた味噌汁。海外生活が長引くと日本が恋しくなり、思わず買って飲んでみると・・・味噌が薄すぎる。しかも、豆腐らしき物体はスポンジのように味がなく、ワカメは入ってるのか入ってないのかわからないほどの大きさです。そして、パック寿司も買って食べてみたものの、日本での味に遠く及ばず、でも、しょう油だけはおそらく日本から直輸入したであろう、あのお魚の形に入ったおなじみのものでした。

また、日清のカップヌードルも売っていたので試しに買って食べました。ただその味は・・・カップヌードルですが、ちょっと濃い感じがしました。とはいえ、あまり日本と大差がないのでマシなほうかも。その他、キッコーマンの現地法人によるしょう油、豆腐、あられ・・・なども見かけました。

日本料理店もたくさんありました。でも、中国人が経営しているものも多いので注意が必要。ちゃんとしたところで食べたい、お金に余裕があるなら、パリの日本語新聞で広告を出しているような店舗ならまだ安心かもしれません。

なお、パリには、日本の“正しい”文化を発信する施設『パリ日本文化会館 (Maison de la Culture du Japon a Paris)』があります。場所は、エッフェル塔に近い京都広場 (Pl. de Kyoto) のすぐそば。上記の日本語新聞も無料で手に入ります。セキュリティ厳しめですが、日本人なら大丈夫でしょう。


パリ日本文化会館


【編集部のイチオシ】
【韓国・ソウル】屋台で見つけた「オデン」って?
全国でブレイク間近!? 韓国で大人気の新しい食感「ロティ」
中国で見つけた日本未発売の「日清食品」「カルビー」「グリコ」
中国嫁日記
香港の「吉野家」で見つけたメニュー“1人鍋”
イケメングルジア人シェフの本格グルジア料理