30代から40代の女性にとって懐かしいマンガの1つが『ベルサイユのばら』ではないでしょうか。池田理代子さんによるフランス革命を舞台にしたマンガで「週刊マーガレット」連載がスタートした途端、当時、爆発的な人気となり、後に宝塚歌劇の舞台としても公開された作品です。主役の男装の麗人、オスカルの人気はすさまじく、オスカルがバスティーユ広場で戦死したシーンが出た時、ショックを受けたファンによる抗議が殺到したとか・・・

ベルばらファンにはご存知の通り、オスカルやアンドレ(オスカルの恋人)らは架空の人物です。でも、マリー・アントワネットやルイ16世、フェルゼン伯爵らは実在の人物であり、フランス革命も実際に起こった史実。パリやヴェルサイユには、今でもフランス革命ゆかりの場所がいたるところに点在していて、ベルばらファンにはもうたまらない場所なのです。

まずやはり「ヴェルサイユ宮殿」でしょう。豪華絢爛な宮殿は、当時そのままの雰囲気タップリです。鏡の間や王の寝室をはじめ、外の庭園にはマリー・アントワネットゆかりの「プチ・トリアノン」も。また、広大な庭園はまるで森のようで「マリー・アントワネットとフェルゼンが逢引をしていた」と言われても、なんとなくそんな雰囲気も感じることができてしまいます。そして、オスカルがひょこっと現れそうな・・・

また、パリの中心部にも、ベルばらゆかりのスポットがいくつも。たとえば“バスティーユ”と聞くと、フランス衛隊が寝返った、オスカルが戦死した、白旗が立った・・・とファンは想像するはず。でも残念ながら、バスティーユ広場は今でもあるものの、当時の監獄はとっくに撤去され、実際に行ってみてもその面影は感じられず。ルイ16世一家が幽閉されたテンプル塔も実在していません。

逆に、マリー・アントワネットがギロチンで処刑される前に過ごしたコンシェルジェリーは残っていて、マリー・アントワネットの独房が再現されて見学可能です。また、ヴェルサイユ宮殿を追われたルイ16世一家が移り住んだチェイルリー宮は、テラス部分のみ残っており、ルーブル美術館に近くて広い庭園を散策するとなかなか気持ちいい。そして、多くの人々が処刑されたギロチンが設置されたコンコルド広場もあります。ただ、ここでたくさんの人がギロチンで・・・と想像すると、夜だとちょっと不気味。

なお、ベルばらファンがパリやヴェルサイユを訪れるなら『ベルサイユのばらの街歩き』という本もおすすめです。



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