新しい自動車として注目を集めるEV、電気自動車。今年3月に起きた東日本大震災の後、節電ムードもあって一時、メディアへの登場が減ったが、その間もEVの開発は続けられており、夏を過ぎたあたりから再び続々と新たなEVが発表されている。そんなEVの最新事情を紹介する。
■ ユアサM&B × 光岡自動車 新型EV 試乗レポ
ユアサM&Bと光岡自動車が共同開発した新型の電気自動車『雷駆−T3』が現在、大阪・御堂筋でモニター走行を行なっている。この電気自動車に先日、試乗させていただいた。
雷駆−T3は、2人乗りのEVで、タイヤは三輪。「側車付軽自動車」(トライク)という車種カテゴリーになり、車検も車庫証明もヘルメットも不要。電源は100〜200Vで家庭用コンセントでも充電でき、停電時などに電源を取り出せる。充電時間は約6時間で、1充電高速距離は約60km/h(40km/h定地走行)、最高速度は60km/hという。
実際に御堂筋を走ってみると、まわりの車の流れに乗ってスピードを出すことができ、思った以上に馬力があり、車体の安定感もある。バッテリーの持ちもさすがにいい。ただ屋根が無いので、法定上でヘルメットをかぶらないでよいというものの、ちょっと不安な感じはした。
だが、移動や配達など少範囲でのニーズはあるのではないだろうか。
だが、移動や配達など少範囲でのニーズはあるのではないだろうか。
ユアサM&Bによると、近々グレードアップした試作第2号を発表するとのこと。そして、今年度中の発売時期を目指しているそうだ。御堂筋では、10月半ばまで随時、巡回している。
■ 三菱自動車「i-MiEV」vs日産自動車「リーフ」 2大対決
トヨタとホンダによるハイブリッド車の2台対決なら、市販EVは三菱自動車と日産自動車の一騎打ちの様相を呈している。まず、三菱自が小型EVを登場させて話題をさらったが、その後、日産自が普通車サイズのEVを発表したところ、発売開始とともに注文が殺到したという。
どちらも試乗したが、i-MiEV はコンパクトで扱いしやすく、リーフは車内スペースにゆとりを感じた。
どちらも試乗したが、i-MiEV はコンパクトで扱いしやすく、リーフは車内スペースにゆとりを感じた。
さらに最近、この2社が商用EVのカテゴリーでOEM提携するという。今後、海外メーカーを含めたEV戦争が激化すると予想される。
■ 他業種もEVへの参入、続々
EV関連の開発を行うのは、自動車メーカーだけではない。大手繊維メーカーの東レが9月半ば、自社の先進素材技術を生かした“カーボンファイバー”などを採用した次世代EVスポーツコンセプトカー『TEEWAVE』を披露。
スポーツEVで先行するテスラ『ロードスター』より約400kg軽い車両重量が大きな話題になった。
スポーツEVで先行するテスラ『ロードスター』より約400kg軽い車両重量が大きな話題になった。
■ 昨年に関西で最も話題になったEV その後
以前、ニッチーでも紹介した関西の中小企業4社が合同プロジェクトで製作した三輪EV「Meguru」。その後、プロジェクトリーダーを務めた淀川製作所が、販売に向けた量産タイプのEVを製作し、デモ走行などで活躍している。
評価の高かった試作タイプの漆・和紙・竹ではなく、塗装などは地元・守口の企業と連携し、その分、コスト削減も行なって試作タイプよりも廉価な価格での発売を目指している。
評価の高かった試作タイプの漆・和紙・竹ではなく、塗装などは地元・守口の企業と連携し、その分、コスト削減も行なって試作タイプよりも廉価な価格での発売を目指している。
ユアサM&B
http://www.yuasamxb.com/
http://www.yuasamxb.com/
(Written by Aki Shikama)
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