山のトイレ事情は深刻である。
「高冷地の為汚物は分解されません。トイレットペーパーは便器に捨てずに外付けの箱の中に捨てるべし。」
「分解されない汚物は貯まるとヘリで下界に降ろします。お金がかかるので宿泊者以外は使用料100円を払うべし。」
「山では水も貴重な資源です。水洗トイレじゃなくても我が儘を言わず平然と構えるべし!」
山のトイレにはアンモニアの刺激臭で眼を開けていられないほどの強者もいる。昨今の山ブームに於いて汲み取り式のトイレなんぞ使ったことのない山ガール達にとっても悩みのタネの一つであろう。山オンナのトイレシュランとは、筆者である山暦5年目の「あたい」が訪れた山に設置されているトイレについて11段階評価で☆を付けていく一大プロジェクトなのである!



「山と便器」第三回
【真砂沢ロッジのトイレ】

評価:☆☆☆
使用日:2010年8月19日〜20日
剱岳登山の拠点となる剱沢キャンプ場の喧噪が嘘のように全くもって静かな山小屋、「剱のオアシス」真砂沢ロッジ(※1)。この真砂沢ロッジに建てられた開放感あふれる木造トイレ。
最近建てられたトイレらしく入ると木のいい香りがする。トイレ自体は簡素だが、さすが沢沿いの山小屋かトイレに沢の水を引き入れ24時間水洗。トイレットペーパーは流さずくずかごへ、使用後はトイレ内にあるバケツに汲んである水を流して便器の汚れを流すようになっている。
但、この24時間水洗の水はどうやって貯蔵されているのかな?という感はある。
(※1)剱岳を剱沢雪渓から登って行くルートの拠点となっている山小屋。登山部の学生さんなどはここを拠点に何日も留まり、登山の練習を積んでいる。


トイレットペーパー完備 +1点
扉の鍵が壊れていない +1点
便器が汚れている +1点
虫はいた 0点
山のトイレの基本を超越してる +1点 
トイレに対しての工夫があるか +1点 (説明1)
説明1:24時間水洗のおかげで臭いもなく、虫もいわゆるトイレにいるようなハエなどは皆無。
☆ 臭いについて   信じられない!無臭! +1点
計6点


いや〜トイレって、本当にいいものですね。


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