いまや世界最高レベルといわれる日本の新幹線。その長年のライバルとも言える存在が、フランスの「TGV(Train a Grande Vitesse(ティージェーヴェー)の略)」です。せっかくフランスに来たなら是が非でも一度は乗ってみたいTGV。早速、旅の計画を決めるに当たり、通常ならお金を節約するためにローカル線で移動する場所に、あえて奮発してTGVで行くことにしてみました。
 
ツアーではないので、TGVのチケットは、主要駅にある自動販売機で買いました。自動販売機では、フランス語のほか、英語やドイツ語などの言語が選べます(日本語はない)。自分が乗りたい日時を指定すると、その前後の列車が表示され、列車を選択すると購入画面になります。
1等・2等、窓際・通路側などの席も指定できます。ちなみに1等、2等の違いは、日本の新幹線で言うと、グリーン車と普通車のようなもの。もちろん2等を指定し、窓際も指定して、クレジットカードを入れてPINコードを入力すると、チケットが出てきました。とても簡単です(日本の新幹線も自動販売機や携帯電話等での購入が便利)。

まず、気をつけたいのは、チケットの価格は時間帯によって違います。また、早く予約したほうが安いようです。
筆者の場合は前日でしたが、ピーク時より価格が安くなる午前9時直後の列車はすでに予約がいっぱいでした。一方、8時台の列車は空席あり、でも価格は倍近くです。あと、払い戻し・変更ができるか否かでも、チケット価格が変わってきます(こういうシステムは東海道新幹線ではないですね)。

いざ当日、パリ・モンパルナス駅からレンヌ行きのTGVに乗りました。一番後ろの車両から順番に自分の車両を探してもなく、ホームをうろうろ。たまりかねて近くの駅員に「この車両どこにあるの?」(←英語)と聞くと「あぁ、一番前の車両。もっと先だよ」と言われ、慌ててダッシュする羽目に。TGV、20両ほどあったと思います。ターミナル駅、要注意です。日本のようにていねいな案内表示は皆無です。

さて、TGVはほぼ定刻でモンパルナス駅を出発。まわりは満席です。2等は2-2の席で、ビジネス客多め。パソコンを叩いていたり、書類を眺めていたり・・・中には、マクドナルドを持ち込んで食べている人も。乗り心地はさすがフランスが誇る新幹線、思ってより揺れずに安定していてなかなかよかったです。

ちなみに、フランスのTGVは基本、パリを基点にリヨン、マルセイユ、ストラスブールなどの地方都市を結んでいます。また、英国・ロンドンに向かう「ユーロスター」、ベルギー・ブリュッセルやドイツ・ケルンなどを結ぶ「タリス」などの国際列車もあります。パリにはいくつもの駅があり、行き先方面ごとに駅が分かれています。

SNCF(フランス語)


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