「ゲゲゲの鬼太郎」の町として知られる鳥取・境港市。同市出身のマンガ家・水木しげるさんの作品にちなみ、JR境港駅を降りると右も左も“妖怪”だらけで、水木しげる記念館に妖怪神社があり、さらに鬼太郎列車や妖怪ポストなど、町全体が一体となって妖怪の聖地としてアピールしている。いまや全国から観光客が訪れる、人気スポットだ。

その妖怪にちなんだ「川柳」を現在、境港市観光協会が募集している。

川柳というと「五・七・五」のリズムに乗せて、思ったことや感じたことを自由に言葉で表現する。その川柳のテーマがズバリ妖怪なので『妖怪川柳』。全国誰でも、1人何句でも応募できる。

ちなみに、この妖怪川柳コンテストは過去5回行われていて、日本全国のみならず海外からも応募があり、応募した年齢層も4歳から97歳までと、とても幅広い。そして、かこに入選した作品を公式サイトでも見ることができる。例えば・・・

・このままじゃ 貧乏神が 過労死だ
・貧乏神 不況で始終 繁乏期 
・大不況 貧乏神だけ 肥え太り

なかなか日本の景気が良くならないのを“貧乏神”と合わせて上手に表現した川柳が多く見られる。

・異常気象 絶滅危惧種 雪女
・温暖化 何とかしてよ 雪女

確実に進む地球温暖化、それを“雪女”と引っ掛けるのもなんとも上手。

・テスト中 ろくろっくびに なりたいな

気持ちがすごくよくわかる一句。

・十年で 嫁は寝肥り オレ河童

心当たりのある人、けっこういるのでは?

・整形で 化けたつもりが 子でばれる
・良妻に 化けて今年で 50年
・化粧取り 見たなと脅す 化け女房
・姑と 優しさごっこ 化け上手 

家庭での勢力図、かかあ天下ぶりがよくわかる川柳も多数。オンナは怖い、それがさらに伝わるのがこの一句だった。

・旅の宿 化粧落として 皆妖怪

以上のような川柳が入選作品として選ばれているコンテスト。現地の水木しげるロードにある「妖怪川柳コンテスト投句箱」のほか、郵送でもインターネットでも応募できる。12月31日必着。そして、結果は2012年2月15日に公式サイトで発表され、水木賞(妖怪川柳大賞)1名を含む10傑には賞品もある。

取材協力:境港市観光協会
http://www.sakaiminato.net/

第6回「妖怪川柳」コンテスト

(Written by Aki Shikama)


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