朝、喫茶店で“モーニング”を食べる−その喫茶店の数が全国で最も多いといわれるのが、愛知・一宮市だ。一宮は今、モーニングの街として全国発信しようと活動しており、11月1日からは「モ−1グランプリ」が開催される。

モーニングはいまや全国で広がっているが、一宮の街にはとても喫茶店が多い。平成16年(2004年)の統計で市内に752軒の喫茶店があり、全国トップクラスという。

特に、一宮を含む東海エリアで朝、喫茶店でモーニングを注文すると、ドリンク代だけでトーストやゆで卵、サラダなどがついてきた、という経験ある人もいるはず。記者もその1人で、普段は大阪や東京などにはないサービスに驚いた記憶がある。

一宮モーニング公式ホームページによると、その起源は昭和30年代前半で、一宮の地場産業の繊維業を営む「はたや」さんたちが昼夜問わず喫茶店をよく訪れ、人のよいマスターが朝のサービスでゆで卵とピーナッツをつけ始めたのがはじまり、とある。


ちなみに『一宮モーニング三カ条』は以下の通り。

 一.一宮市内の飲食店にて提供されること。
 二.起源に倣って、卵料理を付けること。
 三.できるだけ一宮産の食材を使うこと。

この一宮モーニングを全国にアピールするため、一宮商工会議所青年部が「一宮モーニング博覧会」を開催したのを皮切りに、市や学校などとも連携して現在、アンテナショップや地元農産物を取り入れた新メニューの開発などを行なっている。

そして、顔が卵、目が小豆で小倉トーストをイメージした「ICHIMO(イチモ)」というキャラクターもいる。このトーストに小倉あんをはさんだり載せたりして食べる小倉トースト(あんトースト)も最近、“名古屋メシ”の1つとして全国で注目を集めつつある。一宮のモーニングでもおなじみのメニューだ。

 11月1日から開催される『モ−1グランプリ』は、30日までの1ヶ月間スタンプラリー方式で一宮市内にある参加店のモーニングを食べて審査される。モーニングを食べるとスタンプを1個押印され、3個(同一店は不可)集まったら投票資格が得られる。
「癒され&もてなし度」「マスター&ママの好感度」などを採点して投票し、グランプリなど各賞が選ばえる。

なお、投票者の中からも抽選で「一宮モーニング割引チケット」などのプレゼントがあり、1人で20店(同一店は不可)以上のスタンプを集めると「一宮モーニングの達人」に、一番多く集めた人には「一宮モーニングマイスター」と認定される。

全国トップクラスの“喫茶店”激戦区でモーニングを食べ尽くす、当たり前のようだけどなかなか奥深いモーニングの世界。ぜひ一度“本場”に足を運んで堪能して欲しい。

取材協力:一宮商工会議所
http://www.ichinomiya-cci.or.jp/

一宮モーニング公式ホームページ





(Written by Aki Shikama)


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