フランス・パリの中心部にあるオルテリッツ駅に早朝、夜行列車で到着して降りた瞬間、なんとも言えない香りが漂ってきました。しかもその香り、決していいものではなく。

多くの日本人が抱くパリのイメージは「美しい都」。花が美しく咲き誇り、おしゃれなパリジェンヌたちが闊歩し、世界に名だたる高級ブランド店が軒を連ねる・・・決してすべてが間違いだとは言いません。でも最近、一度でもパリの街を歩いたことがあれば、ただ単に美しいだけではないことをご理解いただけるはず。


まずパリの街は、はっきり言って「汚い」。もう小便臭いというべきでしょうか。道を歩くと犬の糞が平気で落ちていますし、ちゃんと糞を始末している飼い主など見たことがありません。「万が一、犬の糞を踏んでしまったら、芝生とかで靴の底を拭くんだよ」とは、現地に住む日本人からの貴重な助言。

また、タバコの吸い殻やゴミもそこらじゅうに落ちていて、第一“ゴミ箱”なるものを街中でほとんど見かけず。道を歩いていて上から水が降ってきたと思ったら、横のマンションに住む住人が、下を歩く人などまったく気にせずに花に水をやっている最中なことも。

一方、パリジェンヌたちが皆、おしゃれかというのも疑問。
確かに日本人から見れば、「定番の服を自分流に、上手に着こなして」いる。でも、若者がルイ・ヴィトンやシャネルなどの高級ブランド品を身に付けていることは皆無。地下鉄に乗って“人間ウォッチング”をするうち「よく日本の女性誌で連載しているような“パリジェンヌ特集”は半分は違うなぁ・・・」と思いました。


なお、パリでも地下鉄構内で、小便臭くない代わりに“香水臭い”スポットに遭遇。つまり、小便臭さを香水で消している。かの昔、フランスの貴族たちが自分たちから発せられる数々の“異臭”を消すために香水が広まったとも言われていて、歴史はこんなところで受け継がれているのを体感した次第。

今まで自分が行った都市・・・ロンドン、アムステルダム、ミラノ、バルセロナニューヨーク、シドニーなどと比べても、圧倒的に汚かったパリの街。旅行パンフレットに掲載されているような美しいイメージだけを持って行くと、現実とのギャップにガッカリすること必至。

ただしもちろん、世界に誇る数々の美術館や博物館、エッフェル塔、凱旋門、フランス料理にフランス菓子・・・ただ汚い以上の“魅力”がパリにはあるので、念のため。
世界で最も観光客が多いといわれる、魅了される街であることは間違いなしですから。



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