フルーツがたっぷり入って美味しい「ミックスジュース」。その発祥は、大阪・新世界にあった。新世界といえば、通天閣と串かつで人気のエリア。今回、ミックスジュースの発祥というお店、1948年(昭和23年)創業の『千成屋珈琲店』に行ってみた。
千成屋珈琲店は、通天閣の南に位置する商店街「ジャンジャン横丁」にある。串かつ店をはじめ、将棋屋や麻雀屋など、およそ21世紀とは思えないノスタルジックな雰囲気がまだまだ漂う界隈だ。以前は治安があまりよくないため、昼間でも歩くのがはばかられた印象があったが、最近は若者や外国人ら観光客もとても増えて歩きやすくなった。
店頭にある「千成屋コーヒー」の看板が目印。そして中に入ると、とても元気の良い女将さんたちが出迎えてくれた。
店内は、木目調のテーブルに背もたれの長い赤いイスがいいレトロ感を出していて、ステンドガラスの蛍光灯もなかなかの雰囲気の“純喫茶”だ。
店内は、木目調のテーブルに背もたれの長い赤いイスがいいレトロ感を出していて、ステンドガラスの蛍光灯もなかなかの雰囲気の“純喫茶”だ。
店の看板商品であるミックスジュースが運ばれてきた。1杯400円(税込)。
早速飲んでみると、甘過ぎず意外とあっさりめで、スッキリ感が味わえて美味しい。なにより新鮮で、リンゴやバナナなどフルーツの味がしっかりと感じられる。
早速飲んでみると、甘過ぎず意外とあっさりめで、スッキリ感が味わえて美味しい。なにより新鮮で、リンゴやバナナなどフルーツの味がしっかりと感じられる。
ちなみに、季節ごとに旬のフルーツを使っているため、早めに飲まないとジュースの色が変わってしまうそうだが、砂糖や牛乳の量を“リクエスト”できるのは手づくりの喫茶店ならでは。
店はもともと果物屋で、初代店主が「売れなかった果物が余ってもったいないから」と、ミックスジュースを考案したのがはじまり。店の創業当時は戦後まだ間もない頃で、焼け野原にバラック小屋が並んでいたとのこと。
店はもともと果物屋で、初代店主が「売れなかった果物が余ってもったいないから」と、ミックスジュースを考案したのがはじまり。店の創業当時は戦後まだ間もない頃で、焼け野原にバラック小屋が並んでいたとのこと。
さらに、最近では『るるぶ』(JTBパブリッシング刊)などの観光ガイドブックに掲載されて、日本全国をはじめ、海外からもこのミックスジュースを求めてたずねてくる客が絶えないらしく、英語メニューも用意されているほど。
開店から60年以上を経た今も、ミックスジュースとともに昭和の香りが漂う昔ながらの喫茶店。通天閣や串かつとともに、ぜひ大阪・新世界で本場のミックスジュースを味わってみてはいかが?
千成屋珈琲店
大阪市浪速区恵美須東3丁目4?15
TEL:06-6643-6523
営業時間:9:00-17:00 定休日:火・水
(Written by Aki Shikama)
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