山のトイレ事情は深刻である。
「高冷地の為汚物は分解されません。トイレットペーパーは便器に捨てずに外付けの箱の中に捨てるべし。」
「分解されない汚物は貯まるとヘリで下界に降ろします。お金がかかるので宿泊者以外は使用料100円を払うべし。」
「山では水も貴重な資源です。水洗トイレじゃなくても我が儘を言わず平然と構えるべし!」
山のトイレにはアンモニアの刺激臭で眼を開けていられないほどの強者もいる。昨今の山ブームに於いて汲み取り式のトイレなんぞ使ったことのない山ガール達にとっても悩みのタネの一つであろう。山オンナのトイレシュランとは、筆者である山暦5年目の「あたい」が訪れた山に設置されているトイレについて11段階評価で☆を付けていく一大プロジェクトなのである!



「山と便器」第八回
【燕山荘のトイレ】
評価:☆☆☆☆
使用日:2008年6月28日〜29日、2011年11月5日〜6日

泊まってよかった山小屋No.1の座に君臨するキングオブ山小屋、それが燕山荘(えんざんそう)。長野県中房温泉からの登山口からゆっくり登って約5時間。2008年に登った時にはまだあった北アルプス三大急登(※1)の一つである合戦尾根を過ぎると、稜線に出ていきなり視界が開ける。左側には槍ヶ岳、右側には燕岳がそびえ立つ。
(※1)他に剱岳の早月尾根、烏帽子岳のブナ立尾根がある。こちらの急登に関しては筆者は未踏。
そんな稜線上にある燕山荘のトイレもまたキングオブ山のトイレの称号に値する素晴らしいトイレだった。
本当は最高点の五つ星を付けたいところだが、いい香りまではしなかった為この点数となった。


トイレットペーパーあり。 +1点
扉の鍵が壊れていない +1点
便器が汚れていない。 +1点
虫がいない +1点
山のトイレの基本を超越している! +1点(説明1)
トイレに対しての工夫があるか +1点(説明2) 
信じられない!無臭! +1点

計7点
説明1:トイレットペーパーを流していい!ペダル式だけど水洗!
説明2:高所で流しても分解できるよう、トイレットペーパーが特別なものであるらしい。


いや〜トイレって、本当にいいものですね。


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