「山と便器」第十回
【鷲が峰ひゅってのトイレ】
評価:番外編なので評価はなし
使用日:2011年2月11日〜13日、2011年10月29日〜30日

中央道の諏訪インターからビーナスラインに入り、冬は八島湿原で終わる車道の手前にある素敵なヒュッテ(※ドイツ語で山小屋の意味)である鷲が峰ひゅってのトイレを今回は紹介したい。
いわゆる山の装備で何時間か歩いて行く山小屋ではないので番外編とさせてもらったが、ここのトイレも特筆すべき工夫がなされた素晴らしいトイレなのである。

形としては汲み取り式。国定公園の中に建っている山小屋なので下水の工事もできず昔のままの形なのだが、トイレに入ってみると不思議なことに臭いがまったくしない。
 
オーナーの田口さんによると、まずトイレからタンクへの排水パイプを台所や洗面所などの排水パイプと同じように曲げることにより、タンクに貯まった排泄物の臭いをそこでシャットアウトする。しかしその排水パイプの曲がり具合によりどうしても残ってしまう排泄物の臭い関しては、パイプの途中で送風することにより、トイレ内に臭いが入ってくるのを防いでいる。(※イラスト参照)
 
ランチの時間に食べることができる特選インドカリー(要予約)やイングリッシュブレックファスト(※写真参照)など食事の面でも堪能できる素晴らしいヒュッテ。できれば二泊以上して壁掛け時計の静かな音と共にゆっくりとした時間を過ごしたいものである。





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