2009年8月、台風9号により、兵庫・佐用町は観測史上最大を記録する豪雨に見舞われ、同町を流れる佐用川などが氾濫して多大な被害をもたらしたのは記憶に新しい。

その佐用町が今、災害復興に向けて“ B 級グルメ”の開発に力を入れている。そのグルメとは「佐用ホルモンうどん」だ。先の2011年度「B−1グランプリ」で、岡山県の津山ホルモンうどんが第2位(シルバーグランプリ)に輝いたが、佐用町でも津山同様、昔からホルモン入りのうどんは郷土料理として親しまれてきた。(ちなみに、佐用ホルモンうどんは今回の B−1 グランプリには不参加)
 
さて、その佐用ホルモンうどんが昨年9月から、同町の「道の駅 宿場町ひらふく」でコロッケになって登場して人気を集めている。このコロッケを開発したのは、佐用町商工会青年部。

名付けて『佐用ホルモンうどんコロッケ』(1個150円)で、この商品をたかがコロッケと侮ってはいけない。試しにコロッケを割ってみると、衣の中に“うどん”と“ホルモン”がタップリ詰まっている。

そしていざ食べてみると、口の中で噛んでいるうちにホルモンの“コリコリ感”が出てきて、ちょっと濃い目に味付けされたうどんとの相性もいい。1個のコロッケで、佐用ホルモンうどんが手軽に、しっかりと味わえる。

ほかにも、平福地区特産の『黒豆コロッケ』、佐用名物『しかコロッケ』など、他の道の駅を圧倒するご当地コロッケのメニューが並ぶ。特に、佐用ホルモンうどんコロッケは、県外からわざわざ食べに来る人もおり、売り切れ必至。奇しくも今、ホルモンうどんが全国でブームになりつつあり、このコロッケも次に全国ブレイクするB級グルメになる可能性を秘めている。

※価格は税込、取材時の価格

道の駅 宿場町ひらふく

(Reported by Aki Shikama)


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