日本全国で“ゆるキャラ(R)”ブームが起こり、次々とご当地キャラクターが登場している。ニッチーでもこれまでさまざまなキャラを紹介してきたが、それらとはまるで一線を画す、新たなタイプのキャラが今、大阪で注目を集めている。

そのキャラとは、大阪・玉造の非公式キャラ「とらとうちゃん」だ。誕生したのが2010年の“寅年”というトラのお父さんで、職業はシャープ芯工場で働くサラリーマン。嫁1人・息子1人・娘1人という4人家族で、“大阪のサラリーマンを応援”するため日々活動している。

とらとうちゃんの“生みの親”は、大阪で活躍するイラストレーターComaさん。 Comaさんが描いたとらとうちゃんのイラストを当時「着ぐるみに興味を持った」という同じ大阪のアートディレクター、『シカトキノコ』の藤田ツキトさんがプロデュース。そして2010年、たまたまインターネットで見つけた滋賀・彦根で開催された全国最大のキャライベント「ゆるキャラ(R)まつり in 彦根〜キグるミさみっと2010〜」に“大阪のサラリーマンを応援”という設定で申し込み。ステージでは音楽に合わせて踊るパフォーマンスも行った。
 

その後、いろいろな縁のあった玉造で認められ、晴れて玉造を盛り上げるキャラとして“勝手”に活動する一方、大阪各地で行われるイベントにも出没。他のゆるキャラとは見た目も動きも異なり、別の意味で目立つ姿が印象的だ。先の2月に行われたとらとうちゃんが案内する「上町台地の抜け穴伝説ツアー!」では、JRの事前許可を取って大阪環状線に乗って移動するパフォーマンスも。さらに、3月11日に近畿のご当地キャラが集合するイベント「セキスイハイム大工場見学会 in 奈良市」では、大阪を代表するキャラとして参加する予定だ。

ちなみに、平日は働いているため、土日祝に参加するキャライベントなどはすべて“休日出勤”。そして先日から「とらとうちゃんを、熊本へ!目指せ!缶バッジ1000個完売プロジェクト」がスタートし、特製缶バッジを1個300円(シール付)で発売。2月20日現在、40個が売れ、残り960個とまだ先は長いが、大阪の、そして全国のサラリーマンを応援する、元気づけるため、とらとうちゃんの活躍ぶりは今後さらに広がっていくはずだ。


画像提供:物々交換デザイン シカトキノコ

大阪・玉造の非公式キャラ「とらとうちゃん」公式サイト
とらとうちゃん Twitter

(Written by Aki Shikama)


【編集部のイチオシ】
全国ブレイク必至 B級グルメ「牛骨ラーメン」を食す
金時豆が入ったお好み焼きを食べる?〜徳島県鳴門市〜
四国八十八ヶ所巡ラー?なら常識! 常連者推奨のスニーカー
・ 釧路っ子のソウルフード「スパカツ」
吉本芸人の御用達!うどんなき“肉うどん”…千とせの「肉吸い」
秋田発チョコ菓子風シールの高すぎるクオリティ