つらい“花粉症”に効果があるといわれる「じゃばら」は、日本唯一の飛び地、和歌山・北山村だけに自生する不思議な柑橘(かんきつ)類。その希少性から“幻の柑橘”との呼び名もあるほどだ。その北山村に先日、実際に足を運んで行ってきた。
北山村は、和歌山でも飛び地ということでいったん三重に入ってまた和歌山となる。県庁所在地の和歌山市からもとても遠く、しかも昨年9月の台風12号の影響で、村につながる国道が当時全面通行止めになっていて、迂回に次ぐ迂回で土砂崩れのそばを何ヶ所も通り、車を運転しながら少々命が縮む思いをした。
そしてやっとのことでたどり着いた北山村。「道の駅 おくとろ」の売店で、じゃばら商品のそのラインナップぶりに驚いた。
まず、じゃばらの果実はもちろん、じゃばら果汁、じゃばらドリンクなど。また、じゃばら生しぼり、じゃばらはちみつ漬け、じゃばら飴、じゃばら酢、じゃばらジャムと加工品も充実していて、さらに「じゃばら酒」まであった。
いずれの商品もほぼすべて2011年秋〜冬に収穫されたじゃばらが使われているという。だが今季、じゃばらの収穫量は少なく、すでに売り切れて手に入らない商品もあるとか。
じゃばらは、独特の香りと苦みが特徴のゆずやすだちの仲間。“邪気を払う”という意味がある縁起物だ。そして、水っぱな、くしゃみ、鼻づまり、鼻・目のかゆみ、涙目といった花粉症の症状がすべて改善したという報告がある。しかも天然のため、薬のような副作用の心配もない。
北山村にそろうじゃばら商品の数々。これからまた花粉症のシーズンがやってくる。毎年、つらい思いをしている身にとって、まるで“救世主”のようにも感じるかも。以下のウェブサイトで通信販売で買えるものがあるので、ぜひチェックしてみて欲しい。
じゃばら村センターわいわい市場
道の駅 おくとろ
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