山のトイレ事情は深刻である。
「高冷地の為汚物は分解されません。トイレットペーパーは便器に捨てずに外付けの箱の中に捨てるべし。」
「分解されない汚物は貯まるとヘリで下界に降ろします。お金がかかるので宿泊者以外は使用料100円を払うべし。」
「山では水も貴重な資源です。水洗トイレじゃなくても我が儘を言わず平然と構えるべし!」
山のトイレにはアンモニアの刺激臭で眼を開けていられないほどの強者もいる。昨今の山ブームに於いて汲み取り式のトイレなんぞ使ったことのない山ガール達にとっても悩みのタネの一つであろう。山オンナのトイレシュランとは、筆者である山暦5年目の「あたい」が訪れた山に設置されているトイレについて11段階評価で☆を付けていく一大プロジェクトなのである!


「山と便器」第十三回
【茂倉岳避難小屋のトイレ】
評価:★★
使用日:2010年7月17日

谷川連峰にある茂倉岳の先にある避難小屋のトイレ。茂倉岳避難小屋は自炊・宿泊ができる避難小屋で、比較的新しめ、かなり快適に過ごすことができる。無人小屋なので宿泊費などは無料だが、チップ箱があるのである程度の気持ちは入れて次の目的地に出発したい。
今まではある程度レベルが高いトイレを紹介する事が多かったが、茂倉岳避難小屋のトイレもまだ悪い方ではないと思う。本当に凄いトイレというのは想像を絶する物もある。今後そういったトイレも紹介していきたい。

この茂倉岳避難小屋に泊まった季節柄か、夕方になると雷雨とともにもの凄い雨が降ることがあった。雨が止んだ夕方に外に出てみると、小屋の南側はまだ雷雨が降っていて空が真っ暗、北側は晴れていて前線がはっきりわかるような雲を見たのが思い出となっている。
そんな雨の後に入ったトイレは、ちょっと床が濡れていた。


トイレットペーパーなし。 0点
扉の鍵が壊れていた。 0点
便器が汚れていた。 0点
虫がいない +1点
山のトイレの基本を超越していない 0点
トイレに対しての工夫がない 0点 
やや臭う 0点
計1点


いや〜トイレって、本当にいいものですね。


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