東日本大震災のチャリティーイベント「万博鉄道まつり 2012」が3月10日と11日の2日間にわたり、大阪・吹田市の万博記念公園で開催された。関西の鉄道会社などがブースを出店して限定記念グッズの販売、鉄道アイドルのトークショーなどもあり、たくさんの鉄道ファンや家族連れらでにぎわった。現地で取材した模様をリポートする。
記者が現地を訪れたのは、11日の10時過ぎ。前夜の雨により、メイン会場の芝生がぬかるんでいて足場が悪く、客足もそれほどまだ多くない。だが、まばらなブースが大半な中で、阪急電鉄のブースだけが朝早くから長蛇の列ができていたのにビックリ。別のブースで聞くところ「阪急さんのブースはどの会場でもいつも混んでますね。今日も鉄道ファンにとっては“お宝”のグッズが今回も若干数だけ発売されるとあって朝からあれだけ並んでるみたいです」とのこと。
また、ミニ新幹線に乗れるコーナーも家族連れらが早速並ぶ人気ぶりだった。往年の貨物車両で実際に使われたナンバープレート、寝台列車(ブルートレイン)のヘッドマーク、0系新幹線の先頭部分などの展示も。当時を懐かしむ鉄道ファンが熱心に写真を撮る姿が見られた。
そして、電車に使われたヘッドマークやつり革、案内表示版、路線図などの部品販売を行う鉄道会社ブースもあった。鉄道部品コレクターにはたまらないコーナーで、たとえば、つり革が200円、路線図が500円、ヘッドプレートが3万円など。とあるブースで聞いてみると「早速売れた高額部品もあった」とのことで、売れ行きは上々のようだった。
一方、“東日本支援チャリティー”とのことで、ジェイアール西日本商事(トレインボックス)のブースでは募金箱が設置されていた。JR西日本のICカード・ICOCAのキャラクター「イコちゃん」とキティちゃんがコラボレーションしたぬいぐるみを200円で販売していた。
さらに、ステージでは“鉄道アイドル”として知られる斉藤雪乃さんのトークショーがあった。自身が鉄道に興味を持ったキッカケをはじめ、「今、『駅そば』にハマっているんです」「鉄道の中でも車窓から季節感、車内で地域性が感じられる『乗り鉄』がオススメ」など鉄道の魅力を紹介。吹田市のマスコットキャラクター「すいたん」やJR西日本のキャラたちの着ぐるみなども登場し、会場をおおいに盛り上げていた。
鉄道に関するイベントというと、10月14日の「鉄道の日」にちなみ、東京・日比谷公園での鉄道の日フェスティバルをはじめ、毎年秋に全国各地で開催されるのが通例。だが今回は春の開催で初めて開かれたこともあり、関西の大手鉄道会社もすべて参加できなかった。だが、関西以外でJR東海やJR四国が参加するなど、関係者によると、次年度以降も継続開催を希望しており、その際、西日本最大級改め“日本最大級”を目指しているとのこと。
朝から熱心に駆けつけた鉄道ファンはじめ、小さな子どもを連れた家族連れも多く、2日間で小学生以下を含めると約5万人が集まった。今回、コアな鉄道フアンのみならず、ファミリーでの来場者が目立ったことから、鉄道関係者から『地域共生を目指す鉄道各社の思いに合致した』との声も多く聞かれた。
関西には、斉藤雪乃さん曰く「個性的な鉄道会社が多い」というほど数多くの鉄道会社があって歴史も古い。西日本最大級の規模を誇る鉄道イベントとして、また来年以降も開催して“東の日比谷、西の万博”といわれるようぜひ定着させて欲しいと願ってやまない。
取材協力:日本万国博覧会記念機構、吹田にぎわい観光協会ほか
東日本支援チャリティーイベント・万博鉄道まつり2012
斉藤雪乃オフィシャルブログ 「SNOW EXPRESS」
(written by Aki Shikama)
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