山のトイレ事情は深刻である。
「高冷地の為汚物は分解されません。トイレットペーパーは便器に捨てずに外付けの箱の中に捨てるべし。」
「分解されない汚物は貯まるとヘリで下界に降ろします。お金がかかるので宿泊者以外は使用料100円を払うべし。」
「山では水も貴重な資源です。水洗トイレじゃなくても我が儘を言わず平然と構えるべし!」
山のトイレにはアンモニアの刺激臭で眼を開けていられないほどの強者もいる。昨今の山ブームに於いて汲み取り式のトイレなんぞ使ったことのない山ガール達にとっても悩みのタネの一つであろう。山オンナのトイレシュランとは、筆者である山暦5年目の「あたい」が訪れた山に設置されているトイレについて11段階評価で☆を付けていく一大プロジェクトなのである!
「山と便器」第十五回
【白根御池小屋のトイレ】
評価:☆☆☆☆
使用日:2010年7月31日〜8月1日
富士山の次に高い山、北岳(※1)。この北岳も様々なルートから登ることができるが、甲府からバスに乗り、広河原という登山口から登って行くと約4時間後に到着するのが白根御池小屋である。
小屋の広場前にテント場があり、テント宿泊者は小屋と併設されている外トイレを使うことができるのだが・・・、トイレの中に入ると山に入ることを一瞬忘れてしまうくらいのクオリティの高さが!
洋式、水洗、トイレットペーパー完備。用をすませて横をみると鏡まで!
山に入るとプライベートな空間はトイレ以外ほぼない。そんなトイレに鏡があると身だしなみも整えられる余裕を持つことができる。
これは山ガール達には嬉しいことなのではないだろうか。
そんな女性に優しい白根御池小屋のトイレ。もちろんソフトクリームも売っています。(※2)
(※1)標高3193m。
(※2)バニラ、巨峰、白桃。各500円!
☆ トイレットペーパーあり。 1点
☆ 扉の鍵が壊れていない。 1点
☆ 便器が汚れていない。 1点
☆ 虫がいない 1点
☆ 山のトイレの基本を超越している 1点 (説明1)
☆ トイレに対しての工夫があるか 1点 (説明2)
☆ 信じられない!無臭! +1点
計7点
説明1:トイレットペーパーは流せないが、水洗。
説明2:個室に鏡があるというところ。
いや〜トイレって、本当にいいものですね。
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