五輪やサッカー・ワールドカップと並ぶ世界三大イベントの1つに数えられる万国博覧会(万博)が5月12日、韓国南部の麗水(ヨス)で開幕した。8月12日までの93日間、「生きている海、息づく沿岸」をテーマに、地球の表面の71%を占める海と人類の共存を世界的にアピールする。今回、この麗水世界博覧会を現地で取材した模様を連載でリポートする。
記者が万博会場に到着したのは、開幕初日の朝11時頃。麗水から約100km離れた光州からバスで向かったのは、開幕直後ということもあって麗水で宿が確保できなかったため。また、初日でバスの運転手が3回もバス降り場を間違えて時間がさらにかかった。
会場に入ると、さすが初日だけあって人気のパビリオンには長い行列ができていた。特に、「韓国館」「アクアリウム」などは予約ですでに夕方まで埋まっており、予約なしで入場できる夕方以降も長蛇の列。日本人はほとんど見かけず、やはり韓国人が多い一方、来賓で招かれて来たと思われる外国人もけっこういた。
鉄道の麗水エキスポ駅から最も近い第3ゲートを入ってすぐ、国際館をつなぐ屋根をクジラや海をテーマにした子どもたちの絵などが現れる巨大な「エキスポ・デジタル・ギャラリー」にまず圧倒された。また、展示館への入場がスマートフォンで予約できたり、パーキング情報やパビリオンの位置などを検索できるスマホのアプリなども提供されたりするなど、いまやIT先進国といわれる韓国によるデジタル最先端技術が随所に生かされている万博だと感じた。
さらに、万博のシンボル「The Big-O」 を中心とした海上ショーはオススメ。特に、夜には世界初の「リビングスクリーン」に立体映像が映し出され、幻想的な雰囲気となるので必見だ。
パビリオンや展示などの詳しい情報は今後、連載で紹介していく。会場はそれほど広くなく、会場内の移動手段も徒歩のみ。ただ歩くだけなら端から端まで20〜30分程度。
ちなみに、開幕翌日も会場入りした。この日は日曜日にも関わらず「あれ、人が少ない・・・」とすぐわかり、人気のパビリオンでもすぐ予約が取れる状況で正直驚いた。一部報道で「入場者数が予想の一割にしか満たない」とも伝えられている。
ただ、まだ当時オープンしていない展示館もあって様子見している人が多かった。「韓国の夏休みに当たる7月、8月にはかなり混雑するのでは」とも聞いた。一方、万博入場券を持っていると3割引になるKTX(韓国版新幹線)のソウル〜麗水エキスポ間は現時点で予約がほぼ埋まって取りづらい状況だ(1ヶ月前から予約可能)
2012 麗水世界博覧会 公式ホームページ(日本語)
※2012麗水世界博覧会組織委員会の許可を得て取材、撮影しています。
※記事の情報は取材時のものです。(Written by Aki Shikama)
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