「タダの京都観光じゃ、つまらない」――京都に足しげく通うリピーターをはじめ、京都のビギナーも学生も、さらに根強い人気の“陰陽師”ファンも納得できるであろう新たな京の街めぐりゲームが今、メディアで次々に取り上げられて話題になっている。

そのゲームとは『京都妖怪絵巻』〜妖怪討伐師育成講座〜。携帯電話のGPS(全地球測位システム)を使ったRPGゲームで、京都に拠点のあるゲーム企画・制作会社「supernova」が提供する。ニッチーではこれまでも『京都検定迷宮ドリル』などの記事、世界最大のゲームカンファレンス「GDC」で高い評価を受けたことなどsupernovaの活躍ぶりを随時紹介してきた。

今回、立命館大学映像学部中村研究室と京都市交通局の協力で実現。特にこれまでと異なるのは、時代劇『必殺仕事人』などの制作を手がけてきた大手映画制作会社のスタッフが初めて参加し、迫力あるオープニング映像をはじめドラマティックなシナリオに仕上がったことだ。Supernova代表取締役の殿岡康永さんによると「古都の観光とゲームの両方がぜいたくに楽しめる、まったく新しい京の街歩きが体感できます。旅の思い出作りにもオススメです」といい、今まで以上に自信を見せる。


さて、この京都妖怪絵巻で実施に京都の街をたずね歩いてみた。

まず、ホームページ上にあるQRコードを読み取ってゲームを購入(800円)。次に、京都市バス専用1日乗車カード(500円)を買ってゲームを起動する。すると、携帯電話の画面上にキャラクターの女の子が登場して妖怪の由来になっている場所に行くよう指示されたので、市バスに乗って移動!

最初に訪れたのは「二条城」。その二条城のそばで、携帯電話で位置を確認すると問題が表示され、解答するとついに妖怪が出現した。そして、武器(アイテム)を選んで“討伐”したら妖怪が封印され、全日本妖怪推進委員会(京極夏彦氏)の判子が押された妖怪封印カードを入手。さらにまた次の目的地が登場した。五重塔で有名な寺、学問の神様、現世と冥土の境にある寺、そして最後は陰陽師ゆかりの・・・・・まさに、京の街を東奔西走、半日いやじっくり回ると1日かかる。

たとえば、二条城は何度訪れたことがあっても、その二条城に由来する鵺(ぬえ)という妖怪はもちろん、近くにある神社の存在はまったく知らなかった。1200年の歴史ある京の街にはまだまだ謎が多いのを実感。京都にある数々のミステリーが今回も携帯電話を片手に体験できる。
取材協力:supernova

※価格は税込、すべて取材時の価格


オープニング映像

京都妖怪絵巻

supernova


(Written by Aki Shikama)


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