福井県でちょっとした話題になっているご当地ソフトクリームがある。同県越前町にある道の駅「パークイン丹生ヶ丘」で販売されている『越前塩あずきソフト』だ。全国にはたくさんのご当地ソフトがあるが、この道の駅だけでしか食べられない。昨年５月にデビューし、同９月、地元の福井新聞などでニュースとして紹介されて以来、福井のみならず、わざわざ県外からも食べに来る人もいるという。

まず、このソフトには同町で製造されている「越前塩」を使われている。近年、およそ半世紀ぶりに越前で復活した越前塩は、日本海に面した越前海岸の澄みきった海水を原材料に使用し、約２０％もの海の幸（天然ミネラル分）が含まれている。そして、一般的に市販されている塩よりも、天然ならではでほんのりとした甘みがあり、やさしくさっぱり上品な甘さに仕上がっている。

さらに、越前塩とあずきとの相性も抜群。道の駅パークイン丹生ヶ丘の駅長・三好浩幸さんによると、チョコレートやほうじ茶など２０種類あまりの食材と合わせて試行錯誤を繰り返した結果「あずきが一番美味しかった」とのこと。

試しに食べてみると、最初はとてもさっぱりした塩味が効き、その後だんだんあずきとミルクの甘みが口の中に広がっていった。塩とあずきのコラボレーションは全国的にも珍しく意外な組み合わせにも感じるが、多い日で２００個以上も売れることがあるというのも大いに納得できる。

１個２５０円（税込）。もし福井に行く機会があるなら、ぜひこの越前塩あずきソフトを一度食べてみて欲しい。ほかにも、道の駅パークイン丹生ヶ丘では、ご当地グルメ「ソースカツ丼」など、ここでしか食べられないメニューがそろっている。

【取材協力】 道の駅 パークイン丹生ヶ丘

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（Written by Aki Shikama）