山のトイレ事情は深刻である。
「高冷地の為汚物は分解されません。トイレットペーパーは便器に捨てずに外付けの箱の中に捨てるべし。」
「分解されない汚物は貯まるとヘリで下界に降ろします。お金がかかるので宿泊者以外は使用料100円を払うべし。」
「山では水も貴重な資源です。水洗トイレじゃなくても我が儘を言わず平然と構えるべし!」
山のトイレにはアンモニアの刺激臭で眼を開けていられないほどの強者もいる。昨今の山ブームに於いて汲み取り式のトイレなんぞ使ったことのない山ガール達にとっても悩みのタネの一つであろう。山オンナのトイレシュランとは、筆者である山暦5年目の「あたい」が訪れた山に設置されているトイレについて11段階評価で☆を付けていく一大プロジェクトなのである!
「山と便器」第十八回
【剱沢キャンプ場のトイレ】
評価:なし
使用日:2009年9月11日〜13日、2010年8月18日〜19日
何度か挑戦してやっと登れた剱岳。その剱岳にアプローチするのに便利なのがこの「剱沢キャンプ場」である。
キャンプ場自体は8月の山シーズンのせいか沢山のテントが張ってあり、沢山の人たちが利用していた。
そんなキャンプ場にあるトイレは、恐らく映画の撮影の影響もあると思うのだが、新しめの作りだったのでトイレに入って「恐い!」と思うようなことは全くなく、室堂から歩いて4時間。決して簡単に行ける場所ではない所のトイレとしてはかなりレベルが高いと思われる。
ちなみに悪天候時に筆者は強風の中飛ばされそうになるテントの中で時間が過ぎるのをやり過ごしていたが、このトイレの中にテントを張って過ごしていた強者もいた、という事実をここに報告しておく。
臭いに耐性がある方なのかもしれない。
☆ トイレットペーパーあり。 1点
☆ 扉の鍵が壊れていない。 1点
☆ 便器が汚れていた。 0点
☆ 虫がいない 1点
☆ 山のトイレの基本を超越していない 0点
☆ トイレに対しての工夫がない 0点
☆ やや臭う 0点
計3点
いや〜トイレって、本当にいいものですね。
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