パリのルーヴル美術館はご存知の通り、世界で最も名前が知られている美術館であり、2011年の年間入場者数も約880万人で、世界で最も入場者数の多い美術館の地位を堅持している。

そのルーヴル美術館だが、所蔵作品の「モナ・リザ」で知られているのはもちろんだが、少し詳しい人であればピラミッド型の外観が特徴の「ナポレオン広場」を想起される方も多いのではないだろうか。

実はこの「ナポレオン広場」の照明は東芝製のLEDが採用されているのはご存知だろうか?

LEDの特徴といえばやはり電力消費量。LEDの採用によって73パーセントもの消費電力削減を実現した。LEDのツブツブを感じさせない散光フィルターが装備されており、広場が持つ空間としての美しさをより際立たせる。
さらに、光を全体に放ちながら、ある部分をより明るく見せる指向性を持つという照明特性によって、壁面全体を均一にうっすらと明るく照らしながら、壁面のレリーフは立体的で濃淡な味わいを残すという高度な景観美を実現。
世界一の美術館に日本のメーカーが作った照明が導入されている事実だけでなく、フランス人の厳しい美意識を満足させたことは、何よりも誇るべきできことなのではないだろうか。

このLED照明による広場のライトアップの様子が描かれたCMも先日よりOAが開始されているが、ルーヴル美術館を目指してパリの各地を子供たちが走り回り、子供たちに釣られて大人たちも走り出してしまうという内容が何とも微笑ましい。

 
ラストのライトアップのシーンはCMでありながら、美しさに思わず目を奪われてしまう。



現地で実際に見れば、より心を動かされることは間違いない。ルーヴル美術館に足を運んだ際は、美術作品だけでなく、世界が選んだ日本の技術の結晶にも注目だ。


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