日本海にある「竹島」(韓国では独島)は、日本と韓国のそれぞれが領有権を主張していてずっと領土問題となっています。その竹島を先日、韓国・ソウルの地下鉄駅構内で、なんと“ジオラマ”とともに紹介されているのを見つけました。

展示されていたのは、(ソウル)市庁駅。地下鉄2号線から1号線に乗り換える通路にありました。

ジオラマは、一見するとかなり精巧に作られている感じで、島の地形を見事に再現。港に接岸する船、島にある施設も置かれていてよりリアルに感じました。

そして、ハングルと英語、日本語の3ヶ国語で簡単な紹介文がありました。もちろん、名称は韓国ですから「独島」です。所在地は、日本が主張する島根県ではなく「慶尚北道鬱陵郡鬱陵邑独島里1〜96番地」。そして「『トクソム』とも言い、面積は18万7554平方メートルである。鬱陵島から東南方向へ87.4km離れた海上にあり・・・」と、島の場所や火山島であること、2つの小島からなることなどが紹介されていました。

さらに、下にはハングルとともに「獨島」「固有領土」の文字も。ハングルが読解できない身としては、下の注意書きの詳しい内容はよく分かりませんでしたが、漢字であったその2つの単語で、韓国がこの島を自国の固有領土だと主張しているのが伝わってきました。空いている時間帯だったせいか、ほとんどの人は通り過ぎていましたが、2、3人ほど熱心に解説を読んで眺めていた韓国人男性も。

日本でこのような竹島を紹介するジオラマを、多くの人々が行き交う、しかも目に付く場所で見たことがなかったので正直、驚きました。しかも、日本語での解説つき。さらに、通常ある中国語での解説がなかったのが、ターゲットが暗に日本であることをさらに強調しているようにも感じされられました。

※2012年5月現在


外務省:竹島問題

サイバー独島(韓・英・中・日)