「最近のＡＶ女優はみんなキレイになった。」

ここ２、３年で非常によく聞くようになった言葉である。２００８年４月からシリーズ放送されている「おねだりマスカットＳＰ！」（テレビ東京系　水曜日２６：２０より放送中）に出演しているユニット「恵比寿マスカッツ」のメンバーが、実はＡＶ女優であることを知らずに観ていたという女性もいるほどだ。

同番組は「隠す」ことをしなくなった女性が出演しているためか、ＭＣの無理難題にも恥じることなくやりきるスカッとした面白さが魅力だろう。恵比寿マスカッツに女性ファンも多い（※１）のは、こういった裏のない部分がウケているのかもしれない。

一方、「脱がない」普通のアイドルや女優はというと、顔の良し悪しをやたら厳しく評価され、ちょっとでも顔が整っていると整形を疑われる始末だ。

しかし、「あのＡＶ女優は美容整形している」と言われたところで、誰が目くじらを立てるであろうか。つまり、ＡＶ女優は暗黙のうちに「整形しててもＯＫ」ということになっているのではないか。

このような仮説に基づいて「美容整形していてもＯＫだと思う芸能人」の境界線を作ってみた。

現在メディアに露出している女性芸能人を１６ジャンルに分け、「整形していても許せる・なんとも思わない」もｓのを、１８歳から６５歳の男女に選んでもらった。

ジャンル	票数
ゲイ・オカマ・オネエ系タレント	３５６
ＡＶ女優	３２４
女優（外国人）	１９０
グラビアアイドル	１８１
女優（５０歳以上）	１５３
歌手・アーティスト（外国人）	１４８
バラエティタレント・バラドル（４０代〜）	１４６
モデル（お姉系）	１３５
バラエティタレント・バラドル（２０〜３０代）	１３４
モデル（ギャル系）	１３２
女優（３５〜４９歳）	１２９
歌手・アーティスト（４０代〜）	１１２
アイドル歌手	１１０
歌手・アーティスト（〜３０代）	９６
女優（２０〜３４歳）	９１
女優（２０歳未満）	８６

（エフプレス調べ　１８〜６５歳の男女　上記ジャンルを自由選択　n＝５００）
 

ちなみに、世間一般が「整形していてもＯＫ」と認める境界線をみるために、同じく「芸能人の美容整形に対するイメージ」のアンケートを行った。
 

（エフプレス調べ　１８〜６５歳の男女　n＝５００）

つまり、上の表で１９３票を超える「ゲイ・オカマ・オネエ系タレント」と「ＡＶ女優」は「整形ＯＫ」ということになるはずだ。ＡＶ女優のほかにも、整形していてもＯＫとなるようなジャンルが見つかることを目指してアンケートを行ったが、ＡＶ女優や“男スタート”のオネエ系だけに止まってしまった。

外タレ、グラビアアイドルは、票数だけみればハナ差でＮＧなので、思い切って整形してみても案外叩かれないのかもしれない。

美容整形に対する傾向としては、グラビアアイドルをのぞけば、若ければ若いほど美容整形をしている芸能人に厳しい。若いアイドルグループや若手女優の、卒業写真や昔の写真が出回るのも納得だ。

Ｋ-ＰＯＰか欧米系か設定していなかったのだが、外国人の整形に対しては比較的穏やかな対応だった。韓国やアメリカは整形文化の発展ぶりを推しているふしがあって、そういったイメージから、外国人に関しては美容整形をよしとしているのかもしれない。

あとは整形を公言するなどあけっぴろげな言動が先人によって行われてきたギャルモデルよりも、清楚なお姉系のほうが整形ＯＫの票数が多いのが意外な点だろうか。

アンケートに答えてくれた人々に芸能人の美容整形について意見を聞いてみると、

●あまり興味がないがウソはよくないと思う。（埼玉県　男性　４１歳）

●アイドル・女優は美しさを求められるから、みんな美容整形を多少はしているような気がするから仕方ないと思う。でも、若いうちから整形していたり整形前と全く顔が違う場合は整形がわかったとき、少なからずショックを受ける。目や鼻など一部分、若返りのための美容ならまだ抵抗感は少ない。（大阪府　女性　３０歳）

●つい興味を持ってしまうが、天然の顔立ちで十分綺麗な方が、流石芸能人という感じがする。（東京都　女性　４５）

まとめると、「商売だからしょうがないけど、ウソはよくないよね」というのが、世間一般の意見のようだ。ただ「整形してるならみんなに言うべきだ」という人と「隠してほしい」という人が半々だったので、結局こっそり整形をしている芸能人の方々はこれからもこっそりしておくしかないらしい。

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