梅雨明けはまだまだですが、たまにのぞく夏空を見上げると、そろそろ開放的な夏に向けての期待が高鳴ってくる時期でもあります。

日本の夏と言えば、筆者は花火だったりします。が、多少強引ですが、花火と言えば浴衣、浴衣と言えば「盆踊り」です。元々先祖の霊が帰ってくるお盆の時期に供養するために始められたものとされていますが、盆踊りの時期の普段と違う町の雰囲気だったり、盛り上がらないフリを装っても、なぜかその日に高まる高揚感は日本の夏らしいイベントとして十分なのではないでしょうか。キング・オブ・日本の夏です!


そこで今回は、ビクター民踊・舞踊連盟の指導員を務め、海外公演やYouTubeにて動画の配信など、今の日本に精力的に民舞を広める活動を行う瀧田美成先生に、「これだけ分かればOK!飛び込みでもできる盆踊りのコツ」をお伺いしてみました。

――まず、盆踊りを習っている日本人は非常に少ないと思いますが、盆踊りって楽しいですか?

めっちゃ楽しいです。盆踊りというのは実は色々な意味合いが込められたものではありますが、その一方で裏の理由として、現代のクラブの様な意味でも使っていたものです。再度言います。めっちゃ楽しいです。


つまり瀧田先生によると、「盆踊り」は現在で言うところのクラブカルチャーという面を持ち合わせているそう。実際瀧田先生の教室では、練習後が終われば生徒さんたちもみんな仲間。盆踊りを楽しんだ仲間同士で、飲み会を楽しんだりと、プライベート面でのつながりも自然とできてしまうらしい。そんな踊りの魔力のようなものがあるそうです。
 

普段キリリとした瀧田先生も、仲間の前では、こんなあられもない顔でも、自然とさらけ出してしまえるそうです。恐るべし盆踊り・・・。

――地元ならともかく、観光などではその場でその地域の盆踊りを知る事も多いのですが、そのような場合、どうすればいいのでしょう?

懐に飛び込んでいくことです!郷に入るは郷に従え。上手そうな人に声をかけたり、後ろに入れさせてもらったりして、覚えましょう!
また、そういった盆踊り本番の前でも、その土地の盆踊りの講習会に参加するのもありですし、インターネットなどで、下調べをしてから参加するのとより一層楽しめますよ。
(※なお、インターネット他で調べても場所によっては振りが多少異なる場合があるので、ご注意くださいとの事)

――ズバリ、盆踊りを楽しむコツってなんですか?

楽しい時間を1秒でも増やすために、まずは恥ずかしさ等などを捨てること!
恥ずかしいと思う時間が楽しい時間を削ります。
あとは盆踊りを踊るというより、「日本の民族の踊りを踊っている!」という意識を持つこと。ハワイの人がフラダンス踊る、スペインの人がフラメンコを踊る、ブラジルの人がサンバを踊る。それと同じように日本の踊りを踊っているんだって思えます。3割増しで楽しく踊ることができますよ。

でも、それでももし恥ずかしいし・・・という方は、瀧田先生の配信するYouTubeで、ある程度下調べもできてしまいます。気になる方は、こちらから動画を確認すれば、参考となる盆踊り動画を参照できるかもしれません。
とにかくテク(も大事ですが)じゃなくて、楽しむ心が一番大事って事のようです。実際聞きなれたリズムですし、ハードルも勝手に高いと思い込んでいただけのような気がしてきました。
むしろ、逆に多少恥ずかしくても、そんな体験を一緒にした仲間に知らず知らずなれてしまうチャンスなのかもしれません。
まさに「同じアホなら踊らにゃ損損」ですね。


瀧田美成
日本大学芸術学部卒。ビクター民踊・舞踊連盟指導員。石川流社中連合会助教授。6歳より母である石川流指導員(当時)石川千桧香に民踊舞踊を習う。以後高校時代に演劇をはじめ、多方面に活躍。中国成都「第七回国際博覧会」公演最優秀展示賞・集客賞。
第27回すみだ錦糸町河内音頭大盆踊りコンテスト入賞、花やしき貸切イベント「ミクやしき」盆踊り担当。ミクやしき音頭振り付け。

瀧田美成 日本民舞、盆踊りの動画。


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