世界は広いといえども、ユネスコ世界遺産に登録されている中で実際に入ることができる温泉はたった1つしかない。和歌山県田辺市にある湯の峰温泉の「つぼ湯」だ。

つぼ湯は、平安時代から熊野詣の湯垢離場として世界遺産に登録された。もともと、岩場のいたるところから温泉が飛び出ていたのが、つぼ湯ができたはじまりと伝わる。天然岩のお風呂を板で囲っただけで、鮮やかな青紫色のお湯がなんだか神秘的な感じがする。木の窓は開閉でき、川のそばなので迫力満点。お湯の色が1日で7色に変わるのも見どころだ。

ただ、つぼ湯の大きさは、はっきり言って狭い。おとな2、3人が入ればギュウギュウになってしまう。とあるテレビ番組で男性タレントが4人入ったこともあるそうだが、あまりおすすめできない。ちなみに、中に脱衣所がないので、温泉をじっくり堪能するというよりも「世界遺産の温泉に入った!」という価値のほうが大きい。

ちなみに、近くに公衆浴場があるので、そちらのほうにもぜひ行くべし。公衆浴場には一般湯、くすり湯、貸切湯、休憩場がある。近くで生卵を買って“温泉卵”を自分で作ることができ、温泉くみとり場では温泉水の持ち帰りも可能(10リットル100円)

つぼ湯の利用料金は、大人750円/12歳未満450円。朝6時から21時30分まで30分ごとにグループで貸切できる。ただし、繁忙期は2、3時間待ちになることもあるので注意が必要だ。




公衆浴場・つぼ湯|熊野本宮観光協会

(Written by Aki Shikama)


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