紀州田辺は、ある意味「グルメ三昧」な土地といえる。なぜなら、新鮮な魚介類はもちろんのこと、熊野牛、梅鶏(うめどり)、そして特産品の梅干し、なんば焼、ごぼう巻・・・いろいろあるからだ。

そんな中、「ランチで田辺らしい食事がしたい」という観光客の要望に答える形で誕生したのが、ご当地丼「紀州田辺のあがら丼」だ。現在、市内にある14店舗で期間限定のオリジナル丼を提供している。ちなみに「あがら」とは紀州田辺の方言で“私たち”という意味。

今回、このあがら丼を味わったのは、JR紀伊田辺駅から徒歩5分のところにある『宝来寿司』の「かつおと釜揚げしらすのづけ丼ずし」(ひとはめ・小梅入り吸物付、1050円)。紀州沖で穫れたかつおを特製のタレに漬け、紀州田辺名物のしらすを盛り込んである。このかつお漬けがとてもおいしく、さらにしらすとの相性も抜群。あっという間に平らげてしまうほどのおいしさだった。

ほかにも、釜揚げしらすご飯や地魚の造りなどがセットになったもの、熊野牛の山椒焼丼、梅鶏としらすがコラボレーションした丼など、それぞれの店ごとに個性が光る丼や定食などがラインナップされていてレベルが高い。そしてなにより、基本お昼時に提供していることもあって、価格も1000円前後のものが多くてとてもリーズナブルだ。

紀州田辺は、熊野古道や白浜などに向かう道の途中にあり、高速道路のインターチェンジからすぐで、行きも帰りもとても立ち寄りやすいエリア。新鮮な地元の食材をふんだんに使う数々のあがら丼、ぜひ味わってみて欲しい。
 

紀州田辺のあがら丼 (田辺観光協会)

(Written by Aki Shikama)


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