滋賀の彦根から「ひこにゃん」がブレイクしたのを皮切りに、日本全土で次々とマスコットキャラクターが誕生し、着ぐるみが登場して“ゆるキャラ”ブームになったのは、周知の通り。
その着ぐるみ、決して日本だけじゃありません。韓国の街中でも時々見かけます。でも、日本でよく見る着ぐるみとはちょっと、いやかなり違う・・・かも。
まず、ソウルの清渓川で行われていたあるイベントで登場した着ぐるみ。頭の部分はともかく、下半身がジーンズ・・・中の人にしてみれば“機動性”には優れていそうですが、着ぐるみとしての完成度はイマイチ感。実際、若い女性たちに一瞬だけ取り囲まれていたものの、すぐにだれも寄りつかなくなり、近くの段差に座ってのんびりくつろぐ光景がなんとも言えませんでした。
また、ソウルのシンボルキャラクター「ヘチ」は、ソウルNタワーなど観光スポットなどでけっこう見かけるので、リピーターにはおなじみかも。ちなみに“カイチ”という韓国の伝説上の動物をモチーフにしていて魔除けに建造物の門前などに置かれている狛犬のような石像がモデル。
一方、ソウルから鉄道で1時間ほど都市、大田でのイベントに登場したこの着ぐるみは、韓国最大の携帯電話会社「olleh」による小型ロボットのキャラクター。こちらも頭の部分は我慢するとしても、身体から足の部分でなんだかやる気のなさを感じました。日本で一昔前の着ぐるみ、たしかこんな状態だったような気もしないでもないものの、イラストのキャラと比べても着ぐるみのクオリティが低い。こちらもあまり子どもにも囲まれている様子なし。
こう見ると、日本のゆるキャラは、イラストから着ぐるみになってもあまり違和感ないキャラも増えつつあって「レベルが上がってる?」とつくづく思います。
*1000ウォン=約66円(2012年6月1日)
*2012年5月現在
韓国観光公社