東京スカイツリーのおひざ元、東京・墨田区の押上・業平橋地区のマスコットキャラクター「おしなりくん」が9月8日、奈良県を訪れた。おしなりくんは、『平安時代のプレイボーイ』として知られる歌人の在原業平がモデルのご当地キャラ。最初の訪問先は、奈良・葛城市の當麻寺。以前から交流のある同市のマスコットキャラクター「蓮花ちゃん」に会うためだった。おしなりくんのブログには「奈良県葛城市に蓮花ちゃんを訪ねます。その後、奈良県奈良市の奈良公園に蓮花ちゃんとお出掛けする予定です」と載せている。

だが、當麻寺に行くと待っていたのは蓮花ちゃんではなく、頭がダンボール姿の謎のキャラ。パッと見ると、来年3月に引退を表明している岐阜・柳ヶ瀬商店街のゆるキャラR「やなな」にとても似ている。だが、じっくりよく見ると頭の「柳」が「蓮」になっており、体の部分も違うようだ。

一方、蓮花ちゃんのブログやツイッターを見ると「おしなりくん、蓮花に会いに葛城市まで来てくれるんだ。もしかして、これって奈良公園デート!? 公園の近くにはせんとくんが働く奈良県庁・・・蓮花、忙しいしどうしようか」と戸惑う様子をつづっており、「蓮花旅に出ちゃいます。私を探さないで…下さい…」とのツイートが。さらに「蓮花と一緒の服に、頭がダンボール!? だれ? だれ?」ともコメントしている。

当のおしなりくん自身、いったいやなななのか蓮花ちゃんなのかよくわからないまま、當麻寺の本堂をお参りし、その後も一緒に葛城市相撲館へ。おしなりくんの地元の墨田区には両国国技館があり、早速、土俵に立って四股(しこ)を踏むなど、2人は楽しんでいたようだった。

さらに、奈良公園にも登場した2人。奈良公園の鹿たちに鹿せんべいをあげるなど仲良さそうな雰囲気だったが、普段は人慣れたはずの鹿もこのやや異様な空気を察知したのか、最初はせんべいを食べに近寄ろうとしなかったという。

結局、この日に登場した段ボールのキャラは謎のまま。奈良公園そばの奈良県庁で働くせんとくんに気を使って正体を隠したのだろうか。ちなみに今年3月、やなながせんとくんにキスして蓮花ちゃんが動揺したという騒動もあった。


おしなり商店街振興組合

平成の中将姫 蓮花ちゃん

(Written by Aki Shikama)


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