日本で鉄道や地下鉄の構内を活用した「駅ナカ」ビジネスがだんだん増えつつあります。でも、韓国ではその駅ナカビジネス、特に地下鉄で、日本のもっと先を進んでいるように思います。

たとえば、ソウルの市庁駅にある「図書スペース」。そこ置いてあった本はなぜか日本の人気マンガのハングル版でしたが、机と椅子のスペースがあり、手に取って座って読むことができます。別の駅では、もっと本の数が多くて“ミニ図書館”状態な駅も。

また、”METRO FARM”という地下鉄の構内が農園になっているところもありました。実際、どれだけ植物が育てられるかは疑問ですが、コンクリート壁のやや殺風景な中で緑がある空間は決して悪い気がしません。

韓国伝統の絵画が飾られているスペースもありました。たとえば、若手アーティストたちの作品を披露する場としても、利用者の多い地下鉄の駅だと目に止まりやすくていいかも。

一方、デザイン都市として知られる光州の地下鉄では、それぞれの駅のデザインがユニークでこだわりが見られました。おしゃれな柱にベンチもあるので、女子学生が休憩しながら話しこんでいたり、ベビーカーを押した若いお母さんが休憩していたり。また「5.18光州事件」が発生した場所に近い駅では、その事件を紹介するパネル展示も。

その他、化粧品ブランドやカップケーキ、雑貨などの店舗をはじめ、昔ながらのホームにある売店で新聞やお菓子などが並ぶ光景は健在。デジタルパネルの観光案内板、ビジュアル重視の広告も多く、韓国の元気よさを象徴しているようにも感じられます。


*1000ウォン=約66円(2012年6月1日)
*2012年5月現在

韓国観光公社 


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