京都から日本のマンガとアニメを世界に発信―マンガとアニメを中心としたコンテンツの総合見本市『京都国際マンガ・アニメフェア2012』が9月21日から23日まで、京都市の京都市勧業館みやこめっせで開かれた。現地での模様を今回、リポートする。
今回のフェアは、京都市や映像関連会社などによる実行委員会が主催する初めての試み。記者が訪れた21日のビジネスデーは、事業者向けの海外展開などに関するセミナーをはじめ、マンガ家志望者が出版社に直接売り込む場「マンガ出版編集部」が実施され、100人以上の志望者たちが訪れてプロのマンガ家や雑誌編集者からアドバイスを受けていた。22日と23日は一般向けに人気アニメやマンガのグッズ販売、声優を招いたトークショーなどが開催された。
メインの展示ブースには、アニメ制作会社、出版社、放送局、芸術系大学など33団体が出展。今年リメイクされたテレビアニメ『宇宙戦艦ヤマト2119』ブースには、5メートルヤマトの模型や冥王星沖海戦の戦艦で使われたメカニックディテールアップ素材の手法が展示されていた。
また、日本テレビのブースには、放映中のアニメ『宇宙兄弟』に関連して宇宙服と一緒に写真を撮れるコーナーが設けられていたり、東映アニメーションのブースでは、9月29日全国ロードショーの話題のアニメ映画『アシュラ』の原画や台本などが展示されていたり。トヨタが移動する楽しさなどを提供する『PES(Peace Eco Smile)』ブースでは、京都らしく京野菜で知られる賀茂なすクッキーや着ぐるみも登場、映画化が決定した『魔法少女まどか☆マギカ』のパネル展示などもあった。
世界最大級といわれる『東京国際アニメフェア』に対抗し、西日本最大級のフェアを目指して企画された今回の見本市。開館から4年を迎えた京都国際マンガミュージアムをはじめ、日本が世界に誇る観光都市・京都から今、アニメやマンガといった世界が注目する「ジャパンカルチャー」「クールジャパン」な文化をさらに発信するキッカケになりそうな予感がした。
京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)
(Written by Aki Shikama)
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