大阪・ミナミの中心部、心斎橋筋商店街にあるお店『カステラ銀装』は、昭和27年(1952年)に心斎橋で創業して以来、特に大阪では「カステラといえば、銀装」と言われるほど、おなじみの存在だ。

そのカステラ銀装の本店、2階にある直営喫茶「カフェ・ラ・サール」でのみ味わえるちょっと変わったメニューがある。そのメニューとは「カステラグラタン」(735円 / ドリンクセット1050円)。グラタンにカステラ、となかなか想像しがたいかもしれないが、いったいどんなものか現地に足を運んで食べてみた。

早速、運ばれてきたカステラグラタンは、確かにグラタン皿の真ん中にカステラが載っている。グラタンにカステラ、果たしてその味は・・・・・と一口、食べてみると、ホワイトソースかと思った味は、なんとカスタードクリーム。甘い!

さらに、上にはイチゴ、中にはリンゴなどのフルーツが入っていた。まるでプリンのような食感。グラタン、とはいえ、りっぱなスイーツ。もちろんカステラはおいしいし、あっという間に食べてしまったが、ボリューム的にはけっこうあった。満足度はかなり高い。コーヒーや紅茶にもピッタリだ。

カステラ銀装によると「カステラグラタンがメニューに登場したのは10年ほど前です」とのこと。登場したエピソードとして「カステラ銀装は、時代の移り変わりとともに、新しいカステラのスタイルを追求し続けています。たとえば昔、カステラは木箱に入っているのが定番だったのを、紙箱にしてビニールで包んで売りだしたのも、実は銀装が最初です。だから、カステラグラタンもちょっと変わったカステラの食べ方として提案させていただいています」と話してくれた。特に、秋から冬にかけて人気で1日20〜30食売れる日もあるという。

カステラ銀装の本店は、心斎橋筋商店街で大丸心斎橋店の向かいにあり、レトロなレンガの建物が風格を感じさせる。店内も、商店街のにぎやかさとは一転、静かで高級感がただよう落ち着いた空間。昔からの常連客も多いというカステラ銀装のカフェで、ぜひこのカステラグラタン、一度味わってみてはいかがでしょうか。
 

カステラ銀装
http://www.ginso.co.jp/

(Written by Aki Shikama)


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