新幹線好きなら誰もが忘れられない車両の１つが、５００系新幹線ではないだろうか。いまだに根強い人気を誇るこの５００系新幹線をモチーフにしたヒーロー『カンセンジャー』が、このほどデビューした。

５００系車両は、１９９７年に山陽新幹線で営業運転を開始。その後、東海道新幹線にも乗り入れて「のぞみ」として活躍した。鋭く先の尖った近未来的な車体のデザインは他の新幹線と一線を画し、１９９８年には鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞。また、発車から４分ほどで時速３００ｋｍに達することができる加速力を誇ることでも知られる。記者もこの５００系新幹線には何度も乗ったことがあるが、山陽新幹線の区間で時速３００ｋｍの表示が出た時に体感したスピードはいまだ忘れられない。

現在、山陽新幹線として走る５００系新幹線。JR西日本のプレスリリースによると、カンセンジャーは山陽新幹線の公式キャラクターで『地球の平和を守るための戦うヒーロー』。正式名称は、カンセンジャー５００。生まれは“EEKO星”（エエコ星）という星から来た生命体らしい、とのことで、まさに子どもが対象だ。同新幹線を利用する時の安全意識の向上、マナーの向上を訴えるのが目的。武器が「パンタグラフソード」、普段は「新幹線の車掌をしているそうだ」というプロフィール設定がいかにも新幹線ヒーローらしい。新幹線でのマナーを訴えるマンガを載せたクリアファイルも。

今後の活動予定として、１０月２１日の福岡県の博多総合車両所での「博多ふれあいデー」に登場。さらに、山陽新幹線などのイベントで握手会や写真撮影会なども今後、開催するという。果たして、カンセンジャーの訴えは子どもたちに届くだろうか。

JR西日本