今、話題になっている「2.5世帯住宅」。
子世帯、親世帯に加えて子世帯の独身兄弟、もしくは姉妹が一つ屋根の下で暮らすという新たな生活スタイルだ。ついスポットを当てたくなるのは独身の兄弟、姉妹…。何故彼らは未だに独立せずに親と共に過ごしているのか…。子が親離れしないのか、親が子離れしないのか…。なんてつい堅苦しいこと考えたくなってしまうがちょっと頭を働かせて冷静になりまずこの「2.5世帯住宅」という新たな生活スタイルで苦労するのは一体、誰なのだろうか。

「2.5世帯住宅」に住むであろう当事者の典型的パターンから推測してみると、一番ストレスが溜まりやすいのは夫の親、夫の独身の姉と同居する場合、特に自分の子どもを除いて、同居する夫の家族とは唯一、血縁関係のない人物。更に、姑、小姑などと呼ばれる強豪たちに挟まれ、自分の居場所を確保するのに精一杯、不満爆発が想像出来る人と言えばやはりこのポジション…。「妻」だ。
マーケティング・リサーチ会社のアイシェアが本音を調べるために20歳〜45歳の既婚で小学生以下の子を持つ妻431名に緊急アンケートを実施。面白い結果が見えてきた。

この調査では、「夫の親と夫の独身の姉と同居することについてどう思うか?」とずばっとストレートに質問を投げかけられている。圧倒的に「検討したくない派」が大多数かと思いきや、驚くことになんと「アリ!」と答えた86.1%にも及ぶ結果となった。この結果には、正直驚きだ。

アンケート調査を進めていくうちに見えてきたことは、「2.5世帯住宅」を選択する理由として、景気の先行きや、近いうちに消費増税があることを踏まえると資金協力なくして家を購入にすることは難しいという訳あり事情があるようだ。それを確信的にさせたのは、「夫の親や夫の姉から資金協力がある前提で、近いうちに消費増税があることを踏まえると、”2.5世帯住宅”の購入を検討したい気持ちに変化はあるか」という質問。なんと「消費増税をふまえると、検討したい気持ちが上がる」と73.9%の人が答えている。

なるほど…。「2.5世帯住宅」とは、時代のニーズにあった新しい生活スタイルであることが分かってきた。
また、この住宅は「二世帯住宅」と同様に、子世帯、親世帯、独身の兄弟や姉妹、それぞれの移住空間が独立しているのが特徴でもあり、プライバシーは守られる設計になっているそうだ。
核家族化が当たり前となっている昨今、このご時世になって家族が集まり1つ屋根の下で協力し合いながら生活する時代が実は、今もう一度、見直されつつあるのかもしれない。