いまや大阪を代表する人気ぶりを見せるご当地キャラクター「いしきりん」。東大阪・石切参道商店街のキャラにとどまらず、大阪そして日本全国に活動の幅を広げている。そのいしきりんの専属アテンドとして、2011年春から活躍するのが「パフォーマーもも」こと、Momo Performance Studio 代表の山口祐里佳さん。ご当地キャラのイベントなどで“ももちゃん”の愛称で親しまれている。

ももちゃんは現在22歳。大阪芸術大学の学生として在籍5年目(!)な一方、全国でも数少ない女性パフォーマーとして、関西を中心に活動している。特に、平成生まれの女性パフォーマーは、全国でもただ1人。大阪市阿倍野区で生まれ育ちの下町っ子、これをはるかに超えるかのような昭和の香り漂う、「大阪のオバチャン」ばりのコテコテな関西弁の“しゃべり”が親しみあると好評で、大道芸ショーや会場を盛り上げるMC(司会)なども務めている。

いしきりんと関わるようになったキッカケは、2010年11月に行われたイベント「いしきりんの日」。大学の大道芸サークルの一員として初めて石切を訪れ、「こんなごっつい坂を毎日・・・いしきりんちゃん、アスリートやな・・・!」と、当時をこう振り返る。

その後、いしきりんの関係者から「いしきりんの“アテンド”をやってみない?」と声をかけられ、ちょうど人生に迷っていたこともあって「やります!」と即答。2011年4月、大阪城野外音楽堂で開催されたFM802のイベント「NEW BREEZE」で初めていしきりんとともに登場した。

「いきなり大舞台でわけもわからずデビューして緊張しっぱなしでしたが、いしきりんの関係者をはじめ、司会のヒロ寺平さんにも助けられ、大雨のイベントでしたがなんとかやることができました。今ではいい思い出です」

【参考】

その後、もう1人のアテンド“まりりん”が加わり、大阪府関連のイベントや滋賀・彦根の「ゆるキャラ(R)まつり」などいまや大阪のみならず、東京なども合わせて年間のべ50万人以上を前にいしきりんやご当地PRを行っている。


「初め、いしきりんはかわいいし、アテンドは“歌のおねえさん”みたいな存在かな、と思ってて。そしたら『誰でもできるアテンドじゃなく、ももちゃんが自由にやっていいよ』と言われ、コテコテの関西弁を使うように。だんだん、いしきりんとももちゃん、といった具合で1人のキャラとしてファンの方にも認められてうれしかったです」

そして、ゆるキャラのそばにいる“役割”についてこう表現する。

「アテンドはキャラに“命”を吹き込む存在。キャラはただかわいいだけじゃなく、ストーリーがあって“地元”もある。もっと知ってもらい、キャラを愛してもらい、コミュニケーションの架け橋としてやりがいを感じます。大道芸をやっているからこそ、会場で“一体感”を作り、来てくれたお客さんには元気になって帰ってもらいたいです」

現在、バルーンアートではカルチャースクールで講師を務め、オリジナルの“ゆるキャラバルーン”も制作。また今年9月、アテンドの実力などが認められて100体ものキャラが集結するイベントの司会にも抜擢(大阪・新世界 第5回百年縁日)、さらに、大道芸・パフォーマーとしてのスケジュールも3ヶ月先まで埋まっている状況だ。


「MCもやったこともなかったのに任せてもらう機会をいただき、とても感謝しています。とある事情で、もうパフォーマンスの道をあきらめようと考えていた時期もあったので・・・」

そう、ここに至るまで、ももちゃんにはさまざまな紆余曲折があった。(次回に続く)

パフォーマーもも オフィシャルサイト
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(Written by Aki Shikama)


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