大阪のメインストリート、御堂筋で10月14日に開催されたイベント「御堂筋Kappo」の会場で、とても元気なある集団に遭遇した。

その集団はすべて女性であり、年齢は40代、50代、60代も(?)いるかもしれない…つまり大阪風に表現すると“オバチャン”たち。しかも皆、アニマルプリント柄のド派手なセーターに身を包んでいる。

先頭に立っているスタッフらしき人が手にするのぼりを見ると『四十七人のオバチャーン』とある。47人のオバチャン!?…そう、47人といえば赤穂浪士、あの忠臣蔵のメンバーと同じ数。それにあやかったかどうかは不明だけど、とにかく47人もオバチャンがそろうと、皆で発するオーラがものすごい。しかも、おばちゃんたちは道行く人に“アメチャン”を配っている…大阪では飴、キャンディーのことをアメチャンと言う。いやはや…

このオバチャンたち、いったい何をしているのだろうかと調べてみると『おおさかカンヴァス』という大阪府によるアート事業の一環だった。ホームページによると、大阪のオバチャンを“大阪が世界に誇れる財産”とし、47人がコンセプチュアル集団「オバチャーン」となり、大阪の街のいたるところ神出鬼没に現れ、オバチャーンパワーを与えるパフォーマンスをする、とのこと。


しかも、そのパフォーマンスとは「四十七人のオバチャーン行進」「四十七人のオバチャーン井戸端会議」「四十七人のオバチャーンアメちゃん配り」をはじめ、「四十七人のオバチャーン値切り代行」「四十七人のオバチャーンカップルいじり」など、とある。行進や井戸端会議はともかく、値切り代行、さらにカップルいじりってなんだか、怖い。

さらに、プロジェクトオバチャーンとは「ケチで下品でやかましい。けれど人情深くて義理堅い。そして何より最高におもろい」だと、大阪のオバチャンを表現。大阪の若いクリエーターを中心に結成されたプロジェクト、だとか。

今回、遭遇した時のイベントはすでに終了してしまったけれども、今後また大阪のどこかであの元気なオバチャーンたちに出会えるような予感がするのは、気のせいだろうか。

四十七人のオバチャーン | おおさかカンヴァス
プロジェクトオバチャーン Twitter
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