フランス・パリにある有名な凱旋門のそばに、世界の名だたる二輪(オートバイ)メーカーの販売店が並ぶエリアがあるのは、意外と知られていない。

場所は、あのシャンゼリゼ通りから凱旋門のあるシャルル・ド・ゴール広場(通称、エトワール広場)を地下道でくぐった先、Grande Armee (グランド・アルメ)通りだ。エトワール広場からその先にあるポルト・マイヨ広場まで、道路の両側にバイク販売店が並んでいる。

たとえば、ホンダ・ヤマハ・スズキ・カワサキの日本4大メーカーはもちろん、ドイツのBMW、イタリアのドゥカティ、イギリスのトライアンフなどももちろんある。また、ドゥカティの正規販売店「Ducati Paris (ドゥカティ・パリ)」のそばには、これもイタリアのバイク用品ブランドとして人気のダイネーゼの販売店もある。ちなみに、ホンダのフランス現地法人のショールームもこの通りに建っているが、トヨタやルノーはシャンゼリゼ通りのほうで見かけた。

フランスをはじめ、ヨーロッパでバイクを眺めるのはなかなか楽しい。というのも、日本のメーカーが国内では販売していない、ヨーロッパ向けモデルを多数ラインナップしている。買う買わないは別として、このバイク通りでさまざまなメーカーのバイクを眺めているだけで、バイク好きならしばし時間を忘れるはずだ。

パリの街を歩いていて気づいたが、バイク専用の駐輪場が整備されていて、見るからに“無料”のようだった。一方、現在の日本では、車の駐車場はいたるところにあっても、バイク専用の駐輪場はまだまだ少ない。もちろん、路上や歩道などに駐めて放置すると、罰金が課せられることも。また、フランスに限らず、イギリスやイタリアなどでもバイク専用の駐輪場は街なかでよく見かけるし、実際、1000ccクラスのバイクだってよく走っている。

パリに来たなら、凱旋門を訪れることは多いと思うが、その先にあるバイク通り、バイク好きなら必見のスポットといえるだろう。