パーキンソン病の患者さんの数は、世界では600万人以上、日本ではおよそ10万人以上と推定されています。
主に40〜50才以降に発症するそうなので、これからの高齢化社会では、ますます身近なものとして考えなければならない病気と言えるでしょう。

手足の震え・こわばりや、転びやすくなるなどの症状が特徴のパーキンソン病、脳内物質ドーパミンが正常よりも20%を下回ると発症すると考えられていますが、はっきりとした原因はまだ十分に解明されていません。
また、症状の現れ方が緩慢なため気がつかなかったり、別の病気の症状と似ているので混同されることもあるようです。

このパーキンソン病の診断が、これからは手元に電話さえあればいつでもどこでも手軽に出来るようになるかもしれません。

そんな画期的な発明プロジェクトをすすめているのは、マックス・リトルさん(MITメディア・ラボの特別研究員)。この方、お医者さんではなく、応用数学を研究する学者さんなんです。
オックスフォード大の博士課程での研究がこのプロジェクトに発展しているのですが、
発声にかかわる喉頭筋がパーキンソン病の発症によって引きつると、声の震えに現れることに注目し、患者さんとそうでない一般の人たち両方の声の録音をデータベース化して、診断ツールにしようというものなんです。

これまでの実験室でのテストでは99%正確な診断結果が得られています。現在は、実験室外のサンプルを収集中ということで、1万サンプルを目標に世界中からの参加を呼びかけています。
やり方はいたって簡単。電話をかけて、出来るだけ長く「あ〜〜〜〜〜」と言うだけです。
世のため人のため、さっそく筆者も参加してみよう!と、プロジェクトサイトにアクセスしてみましたが・・・残念、日本の拠点は無いようで、海外コールは、お金がかかり過ぎるので、あっさり断念しました・・・。
この診断法が一般化すれば、「早い!安い!美味い!じゃなくて、正確!」と、まるでファスト・フード並みに普及して、世界中での治療の助けとなることは間違いありませんね。

プロジェクトサイト:Parkinson’s Voice Initiative


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