【韓国釜山・慶尚南道の旅】（２）統営の伝統スイーツ「オミサはちみつパン」を食べた

韓国南部にある美しい観光リゾート地、統営。青々とした海に緑の島々が点在する光景はとてもすばらしい。特に、これらの国立公園に指定されている閑麗海上公園、晴れた日には対馬までの眺めも一望できるロープウェイ、展望台は韓国では観光地として人気が高い。今回、そのロープウェイ乗り場で売られていた「オミサはちみつパン」を紹介する。

オミサはちみつパンは、統営が本場のスイーツ。売店では、１０個入りのパックが山積みで販売されており、観光客がまとめて買って帰っていく姿もよく見かけた。

黄色くフワフワしたパンの材料に、あんこを包んでこんがりと油で揚げ、ざるで油を切ってシロップを混ぜから砂糖を上塗りしてごまをつけて完成させる。韓国ではけっこう知られているそうだが、実は長い伝統を誇る統営のご当地スイーツとのこと。

今回、地元の観光協会の方に「統営でここが発祥、ここが一番おいしい」という１９６３年創業のお店「オミサクルパン」（※ クルパン＝はちみつパン）のオミサはちみつパンをいただいた。表面がややベタついて歯にも付きやすいので、手に取って食べる時はちょっと注意しないといけないが、パン生地やあんこは見た目よりも甘さは控えめでなかなかおいしかった。おやつとして２個、３個は軽く食べられそうだ。

統営へは、ソウルから隣接する晋州まで飛行機で５５分、市外バスでソウルや釜山からもアクセスでき、釜山から約２時間。閑麗海上公園は、豊臣秀吉が朝鮮出兵（文禄の役、慶長の役）の際、相手の李舜臣（忠武公）が活躍した主戦場になった場所でもある。忠武キムパッ（海苔巻き）、牡蠣（かき）料理、刺身類、海鮮辛味火鍋、うなぎの蒲焼き、ふぐスープなどの郷土料理も有名で、夏はマリンスポーツのメッカとなる。