“韓国版サウナ”として知られるチムチルバンをはじめ、汗蒸幕(ハンジュンマク)、ヨモギ蒸し、アカスリ、韓方(ハンバン)エステ、韓方マッサージなど、韓国には“美容”スポットが数多くある。美肌でスリムな韓国女子にあこがれ、せっせと韓国に通って自分磨きをする日本人女性もいる。

今回、空気と水が韓国で最も澄んでいる野薬草の産地、山清郡で炭のチムチルバンを体験した。場所は「 Yedam (イェダム)Charcoal Kiln Land 」。

炭は、空気の浄化をはじめ、殺菌、脱臭などさまざまな効能を持つ。遠赤外線効果もあり、血行を促進し、冷え性も改善してくれる優れもの。

ここのチムチルバンは、ソウルなどの大都市ではなかなか見かけない、本物の炭窯を利用している。内部はまるで洞窟のようで薄暗い。炭窯が横にたくさん並んでいて、炭を作るために使用している窯には人が入れないようになっていた。なお、炭を作ってから時間が経った窯が最も低温で、最近まで使っていたという窯は非常に高温だった。

温度の高いチムチルバンだと、入った瞬間に熱風を浴びる感じで、裸足でそのまま入ると間違いなく火傷しそう。ほのかに温かいチムチルバンは居心地がよく、いくらでも座っていたい気分になった。ちょうど外が冷え込んで寒くなってきた時期だったのもあり、少しの時間だけの体験だったが、体が芯からじんわり温まった。


Yedam Charcoal Kiln Land
http://www.iyedam.co.kr/ (韓国語のみ)

取材協力:韓国観光公社、エアプサン