お医者さんや科学者などが着用する仕事着といえば、誰しもが思い浮かぶのは「白衣」だろう。
そして、この白衣、現在の日本では、かなりおしゃれに発展しているのを、ご存知だろうか?

さる2013年1月27日(日)、東京・代官山で、「白衣ファッションショー」が開催された。

白衣専門のセレクトショップ・PROFESSOR’S ROUND(プロフェッサーズラウンド)と、杉野服飾大学、女性医師を中心とした団体「En女医会」が企画したこのイベント。ファッションショーの開催は2回目となるが、今回は、チャリティのショーでもあり、(収益は、スポーツを通して知的障害者への活動を支援する公益財団法人「スペシャルオリンピックス」へ寄付)さらには、モデルを現役の医師たちがつとめるという、前代未聞のショーとなった。

今回、ファッションショーで披露された白衣は約80点。裾丈や形も様々で、色あいも決して白一色にとどまらず、カラフルなものが次々登場。中には大胆に柄を取り入れた斬新なものもあり、仕事着らしいスタイリッシュで清潔感がある中にも、おしゃれ心を感じさせる白衣のコレクションが展開された。

そして、モデルを務めたのは、「En女医会」の会員の女性医師たちを中心とした医師たちと現役モデル1人。普段、仕事着として着用しているおかげか、医師たちはさすがの着こなしぶりである。
また、美女ぞろいの女医さんたちが会場をウォーキングで歩くショーは、「白衣」でありながら、実にあでやか。中盤では、白衣でのダンスパフォーマンスなどもあり、会場をわかせた。

医療という厳しい現場の仕事着である「白衣」におしゃれの可能性を見出したこのファッションショー。ファッショナブルな姿で颯爽と歩く医師たちの輝きで、非常に晴れやかな舞台となった。

この白衣のファッションショーの第1回が開催されたのは2010年だが、そのときも、筆者は会場でコレクションの模様を観覧させてもらった。
あのときから2年。再び開催されたこのファッションショーだが、今回は、スタイリッシュなものから、フェミニンさを感じさせるものまで、非常に多彩なコレクションが展開。仕事着としての機能性を忘れず、なおかつおしゃれな要素を取り入れた白衣の数々を目にして、白衣の進化を実感できた。

この21世紀、白衣ファッションは、まだまだ発展していきそうだ。


チャリティ白衣ファッションショーMedical Wear Collection 2013
PROFESSOR’S ROUND

(Written by 田下愛)