『SLAM DUNK』(バスケ)、『テニスの王子様』(テニス)、『アイシールド21』(アメフト)など数々の名作スポーツ漫画を生み出してきた週刊少年ジャンプ。
この『ハイキュー!!』も現在、ジャンプで大人気連載中のスポーツ漫画である。『ハイキュー!!』は高校バレーを舞台とした青春バレーボール物語。バレーボールを愛する人のみならず、バレーをあまり知らない人でも、楽しめる漫画となっている。

ライターである私もこの『ハイキュー!!』に魅了されている読者の一人であり、青春時代のバレーボール経験者である。経験者である私の感想は“素晴らしい!!”の一言に尽きる。『ハイキュー!!』の素晴らしさを語る前にまずはこんなアンケートを取ってみた。

【アンケート】スポーツ漫画で大切なポイントとは?

(n= 533人 エフプレス調べ)
3択のアンケートで一番多く票が入ったのが「キャラクターの良さやストーリーの展開」だった。

アンケートでは一番少ない結果となってしまったが、『ハイキュー!!』の漫画の一番の素晴らしさは「動きの描写のリアルさや細かさ」だと思う。経験者がこの漫画を読んでも抜け目がないその動きの描写はバレーボール素人が読んでもあまり気付くことはないだろう。
『ハイキュー!!』における“動きの描写のリアルさや細かさ”を一つ一つを説明していきたい。

レシーブ
レシーブをする時の膝の運び方や体重のかけ方、またレシーブの手の形の描き方がリアル。極めつけはアタックなどの強打をレシーブする時の力の逃がし方。しっかり手を組むのではなく、あえて手を緩く組み、強打の勢いを殺してレシーブをする、という描写もしっかりと描かれている。

トス
ボールを包み込む手の形や、CクイックやDクイックのトスを上げる時のセッターの体の反らせ具合など、“リアル”な描写がすごい!!

スパイク
スパイクの踏み込む足の運び方やジャンプするまでの腕のフリまで精密に描かれている。また、スパイクを打った後、掌を少し外側で向けるところまでしっかりと描かれており、この細かい描写には本当に驚かされた。

また、ブロックの手を内側に包み込むように力を入れる描写も忘れていない。

バレーボール経験者でないと訳の分からないことが書いてあるかもしれないが、
逆を言えば素人が見ても分からないような細かい部分まで描かれているということだ。

単行本は現在5巻まで発売されており、累計発行部数はもう150万部を超えている。バレーを愛する高校生、中学生はもちろんのこと、これからバレーを始めようと思っている小学生や青春時代にバレーボールに汗を流した人達にも是非読んで頂きたい漫画である。

バレーボールの楽しさと苦しさ、そしてチームプレーの素晴らしさと大切さを学ぶことが出来るだろう。

(written by マツリ)