大阪国際空港(伊丹空港)に2月25日、見慣れない機体が飛来しました。よく見てみると、機体の全面に“イルカ”の塗装がしてあります。第一印象は「かわいい!!!」
そのイルカの機体を運航するのは、熊本・天草空港に拠点を置くローカル航空会社「天草エアライン」。
天草エアラインのホームページによるとは、2008(平成10)年10月、熊本県と天草2市1町、そして民間が出資する第三セクタ−として設立し、2年後の2010年3月23日、「九州の新しい翼」として天草⇔福岡間で3往復(35分)、天草⇔熊本間で1往復(20分)から運航をスタートしました。使用する機材は、カナダ製39人乗り「ダッシュ8−103」。天草⇔大阪・伊丹も1往復しています。
地元・天草の小学生たちが描いた天草のマスコット「イルカ」がデザインされた機体は今回「親子イルカ」と名付けられ、愛称も募集。応募総数670通の中から、親イルカは「みぞか」(天草弁で“かわいい”という意味)、子供イルカ/男の子「かい」くんと女の子「はる」ちゃん(二人合わせて“快晴”、空の旅が快適で心が晴れやかになることを願って)と名付けられました。
飛行機のラッピング塗装機は、ANAのポケモンジェットなどでとても珍しいものではありませんが、このイルカの機体は遠目から見てもなかなか目立ちます。特に、親イルカの口のあたりなどは、大手航空会社と異なる“手描き感”もうまく出ているな、と感じました。機体のちょっと裏側には、熊本県の人気キャラクター「くまモン」もいます。空を飛びながら、天草のご当地をしっかりアピールしています。
天草エアラインには、この機体、たった1機しかありません。運航スケジュールを見て空港に行けばほぼ必ず見ることができます。ただし、万が一トラブルなどが起こるとすぐ欠航になってしまうので、くれぐれもご注意を。