現金社会のイメージが強い日本だが、ネットショッピングの利用が増えてクレジットカードを持たないというわけにはいかなくなってきた。
ネットで買えるものだけでなく、月々の生活費の支払いなどつきつめるとどんなことでもカードでできてしまうのだが、カードをはじめ電子決済を積極的に利用している人たちはどんなときに電子決済を利用しているのか。
Visaの委託を受け、株式会社楽天リサーチが2013年1月、全国3,000名の男女を対象に、「電子決済の利用と貯蓄に関する調査」を実施。
「プリペイド式電子マネー」、「後払い式電子マネー」、「デビットカード」、「おサイフケイタイ」、「クレジットカード(4000円未満の利用者)」を選んだ回答者を、積極的に電子決済を利用している「スマートマネー派」、少額決済手段が主に現金の「現金依存派」の1,500人ずつを対象に調査した。
(Photo by MoneyBlogNewz)
調査の結果、電子決済利用率が最も高いのは衣服・ファッション・理美容費(66%)、携帯電話料金(61.2%)とインターネット接続料(56.5%)が続き、通信費は固定料金の中でも電子決済がもっとも普及している品目だということがわかった。
調査の結果、電子決済利用率が最も高いのは衣服・ファッション・理美容費(66%)、携帯電話料金(61.2%)とインターネット接続料(56.5%)が続き、通信費は固定料金の中でも電子決済がもっとも普及している品目だということがわかった。
また、スマートマネー派と現金派の大きな違いは、通信費などの固定費のほか、食費や日用雑貨といった細々とした出費において電子決済利用率の差が大きいこと。
このような調査結果について、ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんは「最も電子決済の利用率が高かった衣服・ファッション・理美容費は、通信販売市場が年々伸び続けていることと、通信販売を含む流通系クレジットカードの普及が利用率を押し上げています。」と分析する。
電子決済を利用するメリットは大きく分けて『支出の管理がラク』、『ポイント制度や割引が受けられる』、『手続きや支払いの時短』の3つだという。
節約アドバイザーとしても活躍している前述の丸山氏は、スマートマネー派のメリットについて以下のように解説する。
「通信料をはじめ、毎月引き落としがかかる固定費はクレジットカード払いにすることで利用額に応じたポイントが付与されるものも多く、本来は割引があり得ないはずの公共料金までもが実質割引となります。
コンビニエンスストアでの買い物は1000円以下の少額決済となりやすいものですが、ほとんどの店舗でクレジットカードを利用できる上、サインレスで小銭が不要。スムーズな支払いができることで時短にもつながります。
60代以降は多くの人が退職していることもあり、安定収入に対する不安感が生まれる世代のため、毎月の固定費として『口座引き落とし』を選択している人も多いです。しかし口座引き落としのためにその期日までに口座へ入金をするといった手間や入金に伴う現金の持ち歩きによる盗難や入金する金額を間違えて、少ない金額を入金してしまって引き落としができない入金金額のミスといったリスクも考えられます。電子決済の中には銀行口座から即時決済される『デビットカード』などもありますから、後払いが不安な人はこれらの電子決済を活用することで、効率的なライフスタイルを送れます」
時間や金銭管理に対して意識の高い人ほど電子決済を積極的に利用している?
長年、口座引落や現金払いをメインの支払い方法としていると、なかなか新しい支払い方法に切り替えるまでに決心がつきにくいだろうが、割引やポイントなどを得られる電子決済できるものがないか確認することで節約につながる可能性があるのだ。
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