日本で一番売れている緑茶のペットボトルは、伊藤園の『お〜いお茶』だと言われています。数々のライバルを引き離すお〜いお茶、確かに、オーソドックスな味わいで飽きが来なかったり、ペットボトルに載っている“俳句”を読むのもちょっとばかり楽しみだったりします。

このお〜いお茶を先日、アメリカ・ニューヨークで見つけました。

場所はここ最近、人気の観光スポットとして注目を浴びる「チェルシーマーケット」内にあるシーフードショップ。お寿司の実演販売、パック寿司がたくさん並ぶエリアで見つけたのですが、パッと見て、日本で売られているお〜いお茶とパッケージがまったく同じに見え、日本からそのまま輸入したのを売っていると思いました。

でも、ペットボトル裏を見ると、成分などがすべて英語表示。ITO EN（North America） INC. とあります。マンハッタンでは、他のスーパーやカフェなどでも、伊藤園のペットボトルがズラリと並び、ニューヨーカーが手に取って買っていくのを何度も目撃しました。

このお〜いお茶、日本でもおなじみの味を選んで飲んでみました。まったく日本と同じ味。海外で緑茶のペットボトルを見かけても砂糖が入っていて期待はずれなことがほとんど。日本の味が思わず恋しくなった、ちょっと旅で疲れた時に飲んだせいか、一気に元気が出てきました。

ちなみに、伊藤園がアメリカでペットボトル入り緑茶を発売し始めたのは、2002年から。当初はなかなか苦戦したものの、「TEA’S TEA」ブランドで白茶、ローズ緑茶、ジャスミン茶などのラインナップをそろえてブレイクしたとのこと。記者も、このブランドのお茶を2006年、ロサンゼルスで買って飲んだことがあります。現在、ニューヨークのみならず、シリコンバレーでも人気が高いそうです。

ITO EN

（Written by AS）