「これって英語で何て言うんだろう?」
街にいる外国人の観光客をみて「もし、話しかけられたら・・・」と考えたとき、「クレヨンしんちゃん」が海外でも人気アニメだと知ったとき、欧米のムフフなサイトで検索をかけるとき、生活のあらゆるシーンで浮かんでくるのがこの「英語でなんて言うんだろう」問題である。
学校に英語を学ぶにあたって、最初に学ぶといってもいい「お元気ですか(”How are you?”)」「私は元気です、ありがとう。あなたはどうですか?("I’m fine, thank you. And you?”)」だが、これを日本語で日常的にやり取りしている人はいない。
「元気ですか」はわかったけどこんな挨拶をするのはアントニオ猪木か井上陽水くらい。もっと一般的に使う、例えば「いただきます」とか「ごちそうさま」は英語で何て言うの?
そんな疑問にそのまま答えてくれるのが、デイビット・セイン氏の著書『「ごちそうさま」を英語で言えますか?』である。
日本で25年以上日本人に英語を教えているセイン氏がよくされる質問のひとつが、この「ごちそうさまって英語でなんて言うの?」という。
日本語には日本語特有の言い回しが多く、同じ意味を持ついい英語がなかなか見つからないのが現実。
そこで、日本人がさりげなく言葉に込める独特のニュアンスも加味した上で、ここはひとつ「英語で表現しづらい日本語」をまとめて英語にしてしまおう、というのが同著のようだ。
ちなみに、「ごちそうさま」は「That was delicious」。他にも「とりあえずビールで!」、「お疲れ様です」から「「プリンターが紙詰まりだ」まで、日本語だけを見ると確かに英語に訳せないのだが英語のこたえを見ると、「確かにそういう表現になりそうだなぁ」とどこかしっくりきてしまう。
日本語独特の表現は多くあれど、そのすべてを英語にできないことなどないのだ。
2013年流行語大賞の受賞が確定している東進ハイスクール林修講師の「いつやるか? 今でしょ!」とて例外ではなく、英語にすると「Wondering when? Do it now!」になるそうだ。
でも、英語で言ったら意味が無いんじゃ…それにこれをいつ英語でいうの?…それはもちろん、 “Do it now!(今でしょ!)”
(photo by Gage Skidmore)
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