日本人が歯を失う原因第一位は?
「8020推進財団・全国抜歯原因調査(2005)」によると、日本人が歯を喪失する理由として最も多いのは虫歯でもなくケンカでもない。実に喪失理由の42%を占めるのが、歯周病によるものなのだとか。
ある年代以上の人にとって、歯に関するこわい疾患として虫歯の他に「歯槽膿漏」が浮かぶと思うのだが、近年ではこの歯槽膿漏も歯周病と呼ばれるようになっている。
歯槽膿漏の初期段階を歯肉炎と呼び、この両方をひっくるめて歯周病と呼ぶようになった。今は30歳以上の80%がかかっているといわれるそう。
「歯周病」よりも「歯槽膿漏」の方をこわい病気だとイメージしやすい30歳以上の年代とっては「30歳以上の80%が歯周病」といわれるよりは、「30歳以上の80%が歯槽膿漏に罹りかけている」と言われたほうがそのヤバさが伝わるのではないだろうか。
さらに、虫歯のように痛みを感じられることがほとんどないことから「サイレント・ディシーズ(静かな病気)」や「サイレント・キラー」と呼ばれている。
歯周病の原因としては、食べカスの残留による細菌の増殖から引き起こされるものが多い。
概ねはじめは自覚症状がないまま進行し、気づいた頃には歯周炎が非常に進行しているケースが多く、歯周炎になると歯が抜け落ちるなどの症状だけでなく、免疫力の定価全身に影響が及ぶこともある。
厚生労働省は2012年11月27日に公表した「平成23年患者調査の概況」によると、歯科の患者数は全国で推定136万2500人。
全国の総患者数の中で、「歯肉炎及び歯周疾患者」は265万7000人と、高血圧疾患、糖尿病に次いで3番目に多くの疾患者を抱える病気となっている。
歯周病の予防には、もちろん正しい歯磨きをおこなうことなのだが、食生活を見直すなど生活習慣の改善でも予防となることがあるのだという。栄養バランスのとれた食事をとることで、免疫力を高めるのだ。
なかでもビタミンEは細胞や組織に悪影響を与える活性酸素から細胞膜を守り、脂質に含まれる脂肪酸が酸化して過酸化脂質とならないように働きかける。この抗酸化作用が口内細菌の繁殖を減らし、歯周病予防に繋がっているという。また、ビタミンA・Cと合わせて摂取することで、より免疫力が高まり、細菌に侵されないからだをつくってくれる。
歯周病そのものが恐いのはもちろん、無痛治療が一般的になってきた現代において歯周病の治療はとりわけ歯ぐぎのあたりをグリグリやるので痛い!歯磨きと食生活を今から見なおして、歯周病にかからない健康な歯を目指したいところだ。
参考サイト:
トラブルバスタービタミンEサイト
プラスEプロジェクトではこうしたビタミンEの効果・効能を理解してもらうことを目的に、「トラブルバスタービタミンE」というサイトを運営しております。
このサイトでは歯周病対策のビタミンE情報以外の、様々なシーンでの効果・効能をわかりやすく理解してもらうために、世界的なパントマイマーの「が〜まるちょば」が動画で解説しています。
(Photo by Jinx!)
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