DSC_5974
イタリア・ミラノで開催中の「ミラノマンガフェスティバル」。ここでは日本のマンガがこれまで歩んできた歴史、往年の人気マンガなど500作品以上が紹介されています。ヨーロッパ建築を生かした“壁のない”展示がさすが、デザインの街・ミラノだと展示を見ながらつくづく思わされました。

その壁がないスペースで、往年のあのマンガの1ページが、時代順に並んで展示されていました。例えば、1960〜70年代なら『巨人の星』『ルパン三世』『あしたのジョー』などとともに「貸本屋」が紹介され、1970〜80年代なら『ブラックジャック』『エースをねらえ』『トーマの心臓』『キャプテンハーロック』など。イタリアまで来て思わず「懐かしい!」と見入ってしまったマンガは数知れず。個人的にはやはり70年代、80年代の少女マンガ全盛期の作品はツボでした。いくつかの作品は当時のコミックも置いてあり、自由に閲覧できました。
 
DSC_5975
そして、イタリアで絶大な人気を誇るというマンガ『キャプテン翼』はなんと特設コーナーでした。世界で活躍する人気サッカー選手たちが影響を受けたというキャプテン翼のストーリーや作者の高橋陽一さんの紹介をはじめ、名場面が次々と変わるインタラクティブ・ゴールスクリーン、サインボールや複製原画の展示、コミックのeBookでの閲覧、アニメの放映、さらに、登場人物たちと一緒に写真が撮れるコーナーまで設けられていました。

今回、どのコーナーよりも大きくクローズアップされていたキャプテン翼。サッカー王国・イタリアらしく、その根強い人気ぶりをここで実感した次第です。

ほかにも、マンガがアニメや映画、ゲームなどさまざまな分野と“メディアミックス”している例とし、『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』『エヴァンゲリオン』がグッズとともに紹介されていました。

さらに、展示の最後には、約40屬両スペースで、イタリア人に特に注目される作品や作家、企画を会期中入れ替え制で展開するコーナーも。「永井豪のロボットマンガ展/GO NAGAI ROBOT WORLD」(5月3日〜19日)、「NARUTO展(仮題)」(5月23日〜6月9日)など。エヴァンゲリオンの作者、貞本義行氏によるファンミーティングなども開催予定とのこと。

「日本のマンガって、すごい」―子どもの頃から部類のマンガ好きで、新旧たくさんのマンガを個人的にも所有していますが、今回、海外でこのように紹介されているのを目の当たりにし、より実感した一方、葛飾北斎がマンガの原点として取り上げられている、オタク文化の紹介は一切なく、いまだイタリアで続く『キャプテン翼』人気がクローズアップされるなど、現代日本とのギャップも少々感じられました。いずれにせよ、異国で見るニッポン、日本にいては気づかない新たな発見があるかもしれません。機会あればぜひ訪れてみてください。

ミラノマンガフェスティバル(2013年7月21日まで開催)
開館時間:10〜20時(木曜日と土曜日は22時半まで)
休館日:月曜日
入場料:9ユーロ。6〜26歳・65歳以上・身体障害者・団体など7.5ユーロ。学生4.5ユーロほか。