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首都圏の人間にとって、国際線といえば一昔前まで「成田」でした。でも最近、「羽田」という選択肢がだんだん定着しつつあるのも事実。羽田はなんといっても東京中心部からの“近さ”が魅力。例えば、同じヨーロッパに行く便でも、羽田発のほうが成田発より運賃が少々高くとも、旅先から戻ってすぐ帰宅できるのはありがたいわけで。

先日、その羽田発、ANAのNH203便に乗り、ドイツ・フランクフルトに向かいました。深夜1時発なので、念のため夜22時半ごろに羽田に到着。初めての国際線ターミナルということもあり、展望デッキに上って駐機する飛行機を東京の夜空をバックに眺めつつ、羽田の夜景をしばし堪能・・・人気の夜景スポットなのが納得!日本を旅立つ前にステキな体験、できました。

そして0時を前にして、少し小腹が空いてきました。“24時間空港”ということでレストラン街も開いているだろう・・・と思ったのが甘かった。ぜんぶの店は閉まってはないけど、ほとんどは22時ごろに閉店・・・ガックリ。

出発は定刻、エコノミークラスはほぼ満席。ヨーロッパ便のANAで中央ブロック3列シートの真ん中の座席まで埋まっているのは久々でした。できれば、隣りがいないのを期待して敢えて中央ブロックの通路側を指定したのですが・・・フランクフルトまで約12時間、キツかった(真ん中の人はもっとキツいだろうけど)

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欧米への長距離便の場合、機内食は二回出ます。ただこの深夜便、最初に配られた機内食はなんと「サンドイッチ」のみ。確かに、深夜に出発するからすぐ寝る人が多いのだろうけど、機内食を旅の楽しみにしている1人としてはやはり残念。

フランクフルトには朝6時過ぎに着きました。ここからヨーロッパ各地に乗り継いでも午前中に到着するのがこの便の最大のメリットでしょう。ですが、エコノミーの満席状態で12時間あまりのフライトを経て、さらに乗り継いで・・・正直、1日が長くてドッと疲れました。成田発の便だとヨーロッパには夕方着くので、ホテルに着いて寝て、翌朝から全力で動けそうですが、この便は体内時計の調整が少々難しい。ただ「朝に現地着なら1日を有効活用できる」という見方もありますが。

ちなみに、帰りの便も羽田に早朝に到着します。つまり、その足で会社に出勤することも可能です。そこまでして働きたいか、というのは別として、羽田深夜便、忙しいビジネスマン向けな便ではないかと思います。

【メリット】
・会社帰りに出発でき、到着してその足で会社に出勤できる ※首都圏の場合
・日本各地からの乗り継ぎが便利(成田便がないローカル路線)
・出発前に、羽田空港の夜景が楽しめる
・羽田は東京中心部から近い、交通アクセスがいい

【デメリット】
・1回目の機内食がサンドイッチのみ(エコノミークラス)
・忙しいビジネスマンに人気、予約が取りづらいことも
・早朝に現地着なので1日が長い、疲れる
・羽田空港で出発前の腹ごしらがしにくい

(Written by Aki Shikama)


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